JApan Network Operators' Group
JANOG41は株式会社インターネットイニシアティブのホストにより開催します。

JANOG41実行委員長インタビュー

JANOG41の第一回ニュースレターは、実行委員長である

  • 岡田 雅之 (一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)
  • 西田 圭 (株式会社QTnet)

のお二人へのインタビューをお届けします!

 


JANOG41ミーティング実行委員(以下、JANOG):本日は実行委員長(Steering Chair:以下、SC)のお二人にいろいろお話を伺いますので、よろしくお願いします。早速なんですが、JANOG41のSC依頼の話を受けて率直にどう思われましたか。

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左:西田氏 右:岡田氏

西田:めちゃくちゃ嬉しかったですね。私はJANOGが大好きで、会社にも私のJANOGerとしての経験を認めて頂いてましたので、とても光栄なことだと感じました。最初の話は電話で受けたのですが、電話を切ったあと涙が出ましたね。

岡田:私に初めてチェアの依頼があったのは、JANOG33のプログラム委員長(Program Committee Chair:以下、PCチェア)でした。その時はCoチェア(共同チェア)となる相棒が誰かも確認せず了承の返事をしちゃいましたね。そのくらい嬉しいことでした。

西田:あと、JANOGミーティングは各地域で実施されますが、スタッフミーティングは東京で行われます。私は普段九州で仕事をしていますが、九州にいる私が何か足かせになるんじゃないかなと前回のJANOG40の企画編成委員長(Organization Chair:以下、ORGチェア)の話を受けた時も少し思っていました。ただ、それは全くの杞憂で、JANOGを作っていく実行委員のメンバーの協力やミーティングのリモート環境も準備されるため、物理的な距離なんて全然克服できました。

 ただ、少し怖く感じたのも事実です。九州にいる私がSCをやっていいのかと思ったりもしましたが、遠隔地にいても実行委員や委員長ができるんだというアピールの場になると思いました。あと、九州在住のSCは初じゃないか?と思った時に、お断りする理由は何もなくなったとも思ったのです。

岡田:西田さんは、前回のJANOG40のORGチェアの時もリモート参加でうまいくいってましたもんね。


JANOG:物理的な距離を克服できるってのは素敵な言葉ですね。スタッフをやってみたいけど距離的な問題で躊躇している方への後押しになりそうです。では、SCの話を受けたあとの最初の仕事は何でしたか。

SC2.jpg西田:SCの話を受けた時には既にPCチェアは決まってましたので、SCとPCチェアでORGチェアが誰がいいのかを検討しました。

岡田:それと並行して検討していたことがテーマです。JANOGでは各回でテーマが異なりますが、テーマを全面に打ち出す回とそれほど打ち出さない回があります。もちろんそれにはそれぞれの想いや考え方があるのですが、我々はテーマを打ち出すことにしました。ただ、テーマを打ち出しすぎるとそのテーマに合致しない人が来てくれないかもと思ったりしました。

西田:それで最近のテーマを振り返ったときになかなか鋭い尖ったテーマが多く、今回のJANOG41はもうすこし幅広い人が対象となるふわっとしたものにしようかなと思ったのです。

岡田:あと個人的に感じていたことは、JANOGミーティングには来ていただけるけど、特定の人たちで会ったり、今まで会ってた人と会って固まったままおしまいという人がいるなあと。それがすごく勿体ないと思ってました。何かできないかなあとも。

西田:そこで、二人で真剣に考えました。期間としては2週間ぐらいですかね。いろんな短いキーワードを出し合っていきまして、その時の資料もまだ残っています。

岡田:そこでは自分ができていないことを書き出してみたんです、言ってしまえば理想を書きました。

 ・特定の人と話しちゃう傾向がある、旧交を温めている?

 ・新規開拓したい

 ・他の分野と連携すればもっと良くなるのでは?

などですね。

西田:そこで出てきたキーワードを眺めてた時に、一言でいうとなんだろうと思ったらふと"かきまぜる"という単語が出てきました。これだ!と二人で思いましたね。実は最初は"かき混ぜる"だったのですが漢字がなんとなく合わないなと思ったのでひらがなにしました。

 

JANOG:確かに"かきまぜる"のは素敵だなと思っています。というのも、私は最近JANOGに参加し始めたのですが、既にコミュニティが出来上がっていて中に入りづらいなと感じたことがあります。

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ボッチ時代を懐かしむ岡田氏

岡田:それは確かにあるかもしれません。なので解消できるような企画をしてみるのもいいと思うんですよね、ボッチ集合みたいなことも。
私もJANOG参加したてのころを覚えていますが、当時は知り合いも少なく当然ボッチなわけです。なのに周りの人間は楽しそうにしている。それがとても歯がゆくて(笑)
 他にも飛び込むのが怖くて懇親会に来れていない人がいると思うんですよね。そういう人もいろんな知見やスキルを持っているかもしれないし、そういう人と交流できないのはもったいないです。


JANOG:今回のテーマにはそんな熱い想いが込められていたんですね。では、今までのJANOGミーティングで思い入れがある回はありますか。

岡田:幾つかありますが、初めてPCチェアをやらせていただいたJANOG33、SCをやらせていただいたJANOG34、そして初めて発表したJANOG21ですかね。

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上司とのつながりの大切さを語る西田氏

西田:初めてスタッフをしたJANOG36と言いたいところですが、そのきっかけとなったJANOG35です。この回では同僚が登壇したのですが、ミーティングには上司も一緒に参加してくれました。終わったあとの夜に上司が「お前ら凄いな」言ってくれたんです。「こんなコミュニティに参加して人のつながりを作り上げていくのは素晴らしいことだから、これからもこの活動を続けろ」とも。
 本当に嬉しかったですね。上司に理解があったこともあると思いますが、言葉だけで説明してもJANOGミーティングの良さを伝えられなかったんじゃないかな。上司を一緒に連れていくことで良さを分かってもらえたと。そうやって上司とも"かきまぜる"ことで、上司が自分のことを後押ししてくれる良い理解者になってもらえると思っています。

岡田:上司の理解は大事ですよね。私は幸いなことに直属の上司が非常に親身になって相談に乗ってくれるのでやりやすいですー。エンジニアも営業も研究者もみんなでまざりましょう!

 

JANOG:上司と"かきまざる"のは重要ですね!JANOGミーティングに参加したいのに出張許可が出ないよ…という方も多い気がしています。もちろん参加者にもいろいろな方々と"かきまざって"ほしいと思っていますが、かきまざった先にどういう目標があるのかお聞かせいただけますか。

岡田:老若男女がもっと"かきまざって"コミュニティとして変化していってほしいと思っています。そして、新しい人が発表者やスタッフになってくれないかなと。

西田:前回は学生さんが多く参加してくれましたし、特に質問してもらったのは良い傾向だなと。違う立場からの質問が面白いということもあります。そういうことを続けて変化が起きればと期待しています。あとから振り返ったときにその変化はJANOG41がきっかけだったなあと思ってもらえることを願っています。

 

JANOG:それでは最後になりますが、今回の意気込みをお願いします。

西田:我々をはじめとしたスタッフが、見えないところから参加者のみなさんの背中をばんばん押して"かきまぜて"いきたいと思っています。またJANOG41ミーティングの企画がいろいろ進んでいますが、みんなの意見を集約してよいものを作りたいですし、参加して良かったなーと満足してもらえるようなJANOG41ミーティングにしたいと思っていますのでご期待ください!

岡田:まずは参加しましょう!そうすればなんとかなります!さきほどの話のとおり上司の許可が…と参加するまでが大変かもしれません。でも今回のテーマのとおり、"かきまぜる"ことによって今まで交流してこなかった人と出会えることで事業などの解決になるように準備しております。今後の人生にも絶対プラスになります!悩む前に参加してください!

 

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西田&岡田:私達41歳コンビでJANOG41ミーティングを"かきまぜる"!(広島の牡蠣も楽しみだ!)


第一回ニュースレターをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。実行委員長の熱い想いを知ることにより、JANOG41のテーマをより一層理解できたのではないかと思います。これからもJANOG41ミーティングをもっと楽しめるニュースレターを出していきますので、ご期待ください!