JApan Network Operators' Group
JANOG41は株式会社インターネットイニシアティブのホストにより開催します。

発表者インタビュー: NFV+SDN標準化/実装動向と運用の課題

JANOG41ミーティングDay2(1月25日)のプログラム「NFV+SDN標準化/実装動向と運用の課題」について、登壇者のジュニパーネットワークス株式会社の中嶋 大輔さんにお話を伺いました。


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発表者の中嶋さん(写真中央)と、担当のプログラム委員(写真左:鈴木さん、写真右:冨永さん)

 

JANOG41ミーティング実行委員会(以下、JANOG): 応募したきっかけを教えてください。

中嶋 大輔さん(以下、中嶋):オペレータやサービス提供者がネットワークの仮想化技術であるNFV+SDNを扱う上で、何が嬉しいのか、何に困っているのかを紹介し、会場の皆さんと実用に向けた課題やその解決方法を議論したいと思ったからです。

JANOG:ところでNFV+SDNってどんな技術なんですか?

中嶋:NFV+SDNはネットワークの仮想化技術であり、例えばネットワークのスケールイン・アウトをソフトウェアだけで実施が可能で、今までルータやスイッチを用意して構築していたネットワークに比べて非常に柔軟なネットワークを構築できます。ヨーロッパやアメリカでは既に利用例がでていますが、日本での利用例はまだ少ないです。

JANOG:実用化に向けた課題とはなんでしょう?

中嶋:一つにネットワーク運用の課題があります。従来のネットワーク運用では、ルータやスイッチ等のネットワーク機器に関するオペレーショーンが必要でしたが、NFV+SDNでは汎用的なx86サーバを用いますのでlinuxに関するオペレーションが必要となります。他にも課題はありますが、嬉しいこともたくさんあるんですよ!

JANOG:嬉しいことを教えてください!

中嶋:先程申し上げたネットワークのスケールイン・アウトや、バージョンアップ・ダウンをソフトウェアで簡単に実施できますので、新しいサービスをスモールスタートで開始し、そのサービスへのリソースを需要を見ながらリアルタイムに変更が可能です。従来のネットワークに比べて、ハード的なリソースを気にする必要が少ないため、サービス開発に集中できますよね。

JANOG:すぐにでも利用したい技術ですね!みなさんで課題をクリアしていき、日本でもNFV+SDNを流行らせたいですね。最後に一言お願いします!

中嶋:NFV+SDNで実現される柔軟なネットワークにより、オペレータやサービス提供者、そしてユーザも幸せになってほしいと思っています。困っていることや聞きたいことを広島に持ってきて、ぜひともマイクに立っていただければと思います!

JANOG:ありがとうございました!

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発表者の中嶋さん(写真左)と、JANOG41ミーティング実行委員(写真右から冨永さん、坂田さん、鈴木さん、宮坂さん)


インタービューでは載せきれなかった興味深い話もたくさんあり、当日の登壇が今から待ち遠しいです。

中嶋さん、当日もよろしくお願いします。