JANOG42の第三回ニュースレターはプログラム「フレッツIPoE方式の理想と現実」のインタビューをお届けします。
JANOG42ミーティングDay2(7月12日)のプログラム「フレッツIPoE方式の理想と現実」について、登壇者の インターネットマルチフィード株式会社の外山 勝保さん(以下、外山)、ミテネインターネット株式会社の熊本 豊さん(以下、熊本)、東日本電信電話株式会社の山口 肇征さん(以下、山口)にお話を伺いました。
JANOG42ミーティング実行委員会(以下、JANOG): プログラム応募のきっかけを教えてください。
外山: 皆さんご存知の通り、日本のインターネットのトラフィックは爆発的に増加しています。 ISP事業者さんはエンドユーザに快適な環境を届けたいと思っていても、ネットワークが輻輳しているため、 それが叶わないという現実があります。 とくにフレッツについては、網終端装置が混雑しているという話はよく聞かれると思います。 対してIPoEは空いているという現状があり、注目が集まっています。 ただ、みなさんIPoEの全貌をよくご存知ではないのかなと感じています。 例えばどこでもだれでもIPoEを使えるようにしてほしいというリクエストもありますが現実には様々な制限があります。 このように、IPoEに対する理想と提供したくてもできないというギャップがあります。 そこで、IPoE事業者、NTT東西さん、ISPさん、参加者の皆さんでIPoE方式とはどういうものなのか、 どういう使い方ができるのかをディスカッションしながらお知らせしたく応募させていただきました。
JANOG42ミーティング実行委員会(以下、JANOG): 今回のテーマの1つが「つなぐ」なのですが、登壇者のみなさんのつながりはどんなつながりなのでしょうか?
外山: 今回は、IPoE方式についていろいろと議論したいのですが、IPoE事業者に加えて、フレッツを提供している NTT東西さん、IPoEを使いたいけどジレンマがある地域ISPさんが集まるといい議論ができると思い集まりました。
JANOG: 地域ISPさんは、IPoEにどのような印象を持っているのでしょうか?
熊本: 地域ISPの立場からするとIPoEは少々使いづらい印象があります。大きい要因はやはり場所の問題ですね。 PPPoEは全国どこでも接続できますが、IPoEは場所の制限があるため、地域ISP事業者なのに全国展開しなければなりません。IPoEが技術的、制度的に変わって地域ISPでも使いやすい環境になるといいなと思いますね。この点についてもみなさんと議論したいです。
JANOG: なぜこのような制限があるのでしょうか?
山口: 決していやがらせでしているというわけではないのです。 今回のセッションで、なぜこのような制限があるのかをみなさんに説明してご理解いただきたいです。 その上でみなさんと解決策について議論していきたいと思っています。 あんまり具体的に話すとネタバレになっちゃうので残りは当日のお楽しみでお願いします(笑)
熊本: つぶらな瞳で理想をぶつけてみたいですね!
山口: お手柔らかにお願いします!
JANOG: 当日楽しみにしています!最後に一言お願いします。
外山: たくさんの方とディスカッションしたいですね!マイクウエルカムです! 発表当日の夜は懇親会もありますので、ぜひ懇親会でもお話しましょう。
JANOG: ありがとうございました!