絶対に壊れないインフラは実現不可能です。本来、システムの可用性はアプリケーションまで含めたシステム全体で取り組むべきものです。にもかかわらず、インフラに過剰な品質を求めることが横行しており、その責務と負担がインフラ運用の現場に集中する状況が散見されます。
責務は一方的な押し付けではなく、合意形成を取った上で双方役割を認識した上で取り組むことが本来あるべき姿です。その考え方は事業者とお客様の間だけではなく、各種案件やメンテナンス対応、上司と部下など様々なコミュニケーションの立て付けの中で必要であると考えています。
このような「あるべき論」の理解を得ることは難しいことですが、一部の事業者は「責任共有モデル」をキーワードに、事業者とお客様の間で良好な関係性を実現しているように見受けられます。本プログラムでは以下について情報共有し、顧客満足度の向上とサービスを提供する側の正しい力の使い方を会場の皆様と考えさせていただければ幸いです。
クラウド事業者がどのようにお客様にシステム全体の可用性に焦点を当てさせているか?
責任共有モデルのない現場でいま取り組めること
中里 昌弘 (GMOインターネット株式会社)
中島 智広 (アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社)
吉村 真輝 (SBクラウド株式会社)
常識が変わる責任共有のカタチ -お話の導入-(中里)
責任共有モデルとWell−Architectedの取り組み(中島)
常識が変わる責任共有のカタチ -SBクラウド- (吉村)