コンピューター同士を接続するのに使用するIPアドレスですが、この到達性を運ぶためにルーティングプロトコルが使用されます。
貴重な資源であるIPアドレスをルータの間でも使用する必要があるため、ポイントツーポイントのリンクでは各ノードおよびブロードキャスト/ネットワークを示す30ビットマスクを使用したり、/31(RFC3021)を使用したりします。
到達性を運ぶためのルータであるにも関わらず、貴重な資源を消費するのは少しナンセンスでもあってか、IPv6ではリンクローカルアドレスが使用されます。データセンターではこのIPv6の特徴とRFC5549を利用したルーティング設計も少しずつではありますが増えてきています。
本セッションではこちらの背景をもとにRFC5309 P2P over LAN を利用や、散らばったホストルートをネットワーク内に分配するためのテクニックおよびLink Localのみを用いた運用の考慮点(RFC7404)などIPアドレスに関連したトピックをまとめて共有し、運用者の皆様と議論を深めたいと思います。
ルーティングのためのIPアドレス?(土屋)
土屋 師子生 (アリスタネットワークス合同会社)