JANOG46 最強プログラム

プログラムもオンラインで決めました ニュースレター

こんにちは。JANOG46 プログラム委員の高橋です。
JANOG46ミーティングが間近に迫りましたね。
本ニュースレターでは、JANOG46 のプログラムがどのように編成され、決定されたのかについて、ご紹介します。

プログラムの採択方法

JANOGミーティングスタッフがどのようにプログラムを選考し、タイムテーブルを作成しているかについては、「俺たちの最強プログラム」にてご紹介しています。
プログラム委員それぞれが自分の思い描く一番良いプログラム案を考え、誰のプログラムが一番良いか投票で決める方式です。
今回はこの最強プログラム方式に少し手を加えています。
まず、数多くの応募の中からどのプログラムを採用するかを決めるため、
プログラム委員1人1人がアブストラクトや事前資料の中身を吟味し、次の3点で評価を行いました。

  1. 情報量 – アブストラクトや事前資料から発表内容が想定できる
  2. 話題性 – 応募内容は今議論する必要があるか
  3. 技術度 – 日本のインターネットオペレータにとって有益な技術か
    プログラム委員の中には、経験豊富な方もいれば今回初めてスタッフに参加された方もいますので、
    この場合、どうしても先人の意見に引っ張られやすいという懸念がありました。
    その人自身の意見を出して公平に評価できるよう、評価投票は匿名で実施しました。
    そしてプログラム委員全員の評価を集計し、もしプログラムを不採用とするときは総合評価の低い順に不採用にする、というルールを課しました。
    その後、各プログラム委員がそれぞれの考える「最強プログラム」案を作成し、投票によってJANOG46 のプログラムが決定されました。

プログラム編成のレギュレーション

今回の JANOG46 は COVID-19 の拡大に伴って、
会場に向かうことができない、最悪の場合は現地開催ができずフルリモート開催になることが想定されました。
そこで今回のプログラム編成では、リモート登壇が可能なプログラムのみを採択することになりました。
したがって、総合評価が高いプログラムであってもリモート登壇不可とされた場合は、誠に残念ながら採用を見送る方針となりました。
プログラムの中身はどれもが興味深く、現在の世の中の状況や制約を踏まえて、どのように構成するか熟考を重ねました。

リモート登壇の負荷や換気を考えた構成

3日間全体を通して、編成段階で全てのプログラムをリモート開催することが決定していましたので、そのことを前提に、
また沖縄の TENPI 会場は十分な換気時間を確保できるように、組み上げていきました。
これまでの JANOG でもリモート登壇は例がありましたが、今回は登壇者はもちろんのこと、司会のスタッフや議論に参加する方も含めて
全員がリモート参加となることが想定されます。
マイク前を入れ代わり立ち代わり話すことが出来ないため、その場合議論の時間が伸びてプログラムの終了が遅れてしまったり、
並行して走る他のプログラムとの時間調整が必要となったりします。
そこで換気時間を十分に確保できるメリットもあったことから、全てのプログラムの間で必ず休憩を入れるようにしました。
また、配信や登壇準備周りの時間調整をしやすいように、休憩時間は全ての会場でほぼ同じ時間に取るようにしています。
できる限り多くのプログラムを採用したかったのですが、
リモートでの司会進行や配信周りのトラブルに備えるため、複数の会場でプログラムが同時進行するパラレルセッションの投入は
慎重に選択しました。そのため 3会場のパラレルセッションは Day2 の一部のみで試験的に行うのみ、としています。

Day1 の編成

Day1 では、多くの JANOGer の関心が高いのでは?と考えたプログラムを採択しました。
特に注目して欲しいプログラムであることや、万が一のトラブルにも迅速に対応できるよう、
Day1 は全てシングルセッションとしています。

Day2 の編成

Day2 では、採択したプログラムをカテゴライズし、興味のあるカテゴリのプログラムをまとまった時間で見続けられるように編成しました。
TENPI 会場は「次世代SDNスイッチStratumとONOSコントローラーを使ったパケット制御」から「誰でも使える サーバーサイド Open NAT64実証実験報告」
まで SDNやクラウド技術に関わるプログラムを中心に構成しました。
その後、COVID-19 の影響で需要と関心の高まりを予想している「インターネットVPNの選択肢に WireGuard はいかがですか?」と「Corporate IT担当者全員集合 BOF 第2弾」の2つを Corporate IT に関わるプログラムとして構成しています。
SHURI/NAKAGUSUKU 会場は、「フィッシングメールの現状と対策(2020年前半版)」から「さらばWHOIS、よろしくRDAP!」「「サービスレベル」を再考しよう!」まで、
主にポリシーやルールを考えるプログラムを中心に構成しています。
Day2 はいつもは懇親会のある日でした。この日は参加者が最も多いためプログラムへの注目度も高まる日なのですが、
今回は懇親会が開催されませんので、そのこだわりを捨て去りました。
プログラムの終了時間が来ても議論が尽きないとき、すぐに別の会場に移って話を続けられるように、
この日の終わりには BoF を持ってくることにしました。いつもは会場が閉鎖されると議論はそこで一旦終了となってしまいますが、
リモート前提で開催されていますので「会場が閉鎖されたけど物足りない!もっと話したい!」という場合は、JANOG Slack やその他好きな場所で活発に語り合っていただきたいと思います。

JANOG Slack登録に関してはこちら

Day3の編成

Day3もDay2 と同様に、プログラムのカテゴリ毎にタイムテーブルを編成しました。
Day3 の TENPI 会場は、トラフィック解析に関わるプログラムや LT を配置し、
同じ時間帯の SHURI 会場では ハッカソン wrap-up を含め、開発に関するプログラムを配置しました。
今回応募頂いたプログラム全体を見てみると、COVID-19 への関心の高さを感じ取りました。
そこで Day3 の一番最後には、最も関心の高いトピックである COVID-19 に関するプログラムをシングルセッションで配置しています。

さいごに

プログラムにご応募頂いた皆様、本当にありがとうございます。
そして採用できなかった皆様、ご期待にお答えできず本当に申し訳ございません。
今回のJANOG46は初めての試みが多いですが、開催に向けてスタッフ一同頑張って取り組んで参ります。
そして見たいプログラムが重なっている!という方、
今回のプログラムは全て、後日アーカイブ公開されますので、見損ねた!という場合はぜひアーカイブをご覧ください。
沖縄でお会いできる方、そして全国各地からリモートでお会いできる方、
JANOG46 ミーティングで皆様のご来場をお待ちしております。楽しみましょう!

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