JANOG46が「スキトオル。」を実現するイベントに

ニュースレター

JANOG46企画編成委員長の熊本です。
ようやく沖縄会場の参加条件も一部緩和され、期待が高まってきましたね。
今回はJANOG46の実行委員長の土屋師子生さん西塚要さんのお二人に話を聞きました。

実行委員長の思い

土屋:今回のテーマは「スキトオル。」としました。
JANOGに本格的に関わり出したのがJANOG25新潟の発表からで、その後もほとんど全ての会でスタッフとして参加し、 SC(JANOG35)やPCチェア(JANOG38/41/43)をやらせてもらう機会もありましたが、
JANOG45に参加してちょっといつもと違う感想を持ちました。
1000人以上の参加者が札幌にきてプログラムも同時に3パラレルやってすべてが面白いといった形で今までのJANOG通りだったんですが、これが3倍4倍になるイメージが沸かなく、、、プログラムをパラレルで10同時にするとか、難しいですよね。JANOGをこれからどうしていくかという分岐点だなと感じていたところに、
JANOG運営委員の方から実行委員長の打診があり「喜んで!」といった形で快諾させていただきました。

西塚:前回JANOG45で久々にプログラム委員長をさせていただき、 今回は土屋さんと実行委員長という形でJANOG46をやっていけるという事でとても楽しみにしています!

テーマ「スキトオル。」について

土屋:先程の思いの中に繋がるのですが、JANOG実行委員会は毎回募集をかけて会期毎に実行していくんですよね。ボランティアなんですが、最近はスタッフの枠もすぐ埋まっちゃうくらい人気で。
そんな方々なので「JANOGに貢献したい!」だったり「面白いことをしたい!」といった方が多いんです。
現状でも十分イベントとしては成り立っているのにみんな一味も二味もつけたがっちゃうんです。
もちろんそういった味付けが野良BoFやSlackチャンネルなど、良い方向に向かうこともありますが、
参加者や登壇者にとって余計な取捨選択を強いることになることも少なからずあるんじゃないかなと思っています。
そういった中でJANOGとしても、スタッフとしても、一度原点に戻ってもう少し透明な形でそれぞれが混じりあえる場を提供したいと考えて、今回のテーマは「スキトオル。」といった形にしました。

西塚:このテーマは土屋さんからの提案でしたが、「スキトオル。」というテーマは私も気に入っています。
透明性(トランスペアレンシー)が大事だ、というのは強いメッセージだと思っています。
沖縄の空も海も透明で綺麗ですし笑

JANOG46とCOVID19

土屋:早めにテーマも決まり、プログラムや企画編成、ハッカソンのチェア同士でのやり取りもスムーズで、スタッフ募集もいつもより早めて開始ができたりと順調でした。
しかし、みなさんもご存知の通りのCOVID-19の影響で世の中も目まぐるしくかわりましたね。
JANOGも例に漏れず開催の可否の判断を迫られておりました。
常設であるJANOG運営委員やJANOG46のホストさんとの打ち合わせを繰り返し行いました。
当初は「現地でやるもしくは中止」といった検討がされていました。
JANOGは勉強会ではなく、登壇者と参加者の双方向での議論を目的に行われています。
そのため、難しいのでは・・・といった意見があったためです。
しかし、実行委員としてはリモートで議論ができる環境を用意できると思っていますし、何より今だからJANOGで話さなきゃいけない事もあると思うので、あくまでも現地開催を主軸におきつつも、万が一現地開催できなかったらリモートで開催をする準備をするという結論で動くことになりました。

西塚:今回のプログラムにもCOVID-19関連のプログラムが多数ありました。今議論する内容があるのであればリモートでも開催し、我々で今までと同等に議論できる環境を作ろうという気持ちです。
結果、会場自体はホストさんに押さえて頂き、各ガイドラインに沿った現地の参加者枠を拡張する形を取らせていただきました。
普段のJANOGミーティングの場合、スタッフは夏のJANOGの場合、4月くらいから顔合わせ含めて4回くらい対面でスタッフミーティングを行い、当日の運営や準備について決めるのですが、今回は今の所全てをオンラインで実施していますので、まだスタッフ同士でも直接会ったことがない、という状況です。
ただ、過去のミーティングでも、リモートでのスタッフ参加が数名いたりというのは当たり前だったので、何の問題も無くじっくりと打ち合わせができています。過去に何度かスタッフ経験をしているメンバーも半数ぐらいいますので、経験者が初スタッフの人の質問に答えながら、うまく議論をまとめてくれています。初スタッフ向けのマニュアルも充実しているのは、JANOGミーティングの厚みですね。

土屋:会えない分、うまくツールを使おうってのは意識してます。
会えない分を補完するために必要なのはコミュニケーションだと考えています。
Slackの写真は必ず顔にしてねとか。リモート会議システムの名前を呼びやすい様に変えてねとか。
点呼のときにはあだ名で呼ぶようにするとか。
スタッフ内でオンライン呑みをするときでも人が多かったらブレイクアウト(分割)して少人数で話しやすい場をつくったりしています。こういった事が結果
プログラムも決まってきて、これからは登壇者ともミーティングがあるのでスムーズにやっていけるんじゃないかなと自信を持っています。

西塚:軒並みイベントは中止・延期・オンライン開催となっておりますが、JANOG46としてもこの情勢の下で、決して無理をしたいわけではありません。
しかし、やれることは最大限やろう、というのがボランティアで集まってきたスタッフたちの総意だと思っています。我々に求められるのは、ホスト様や事務局と協調しながら、その熱意をいかに形にするか、ということです。

最後に・・・

西塚:プログラムは6月上旬に行われたPCミーティングで決定しました。
詳細は今回は省きますが、応募頂いたプログラムをじっくり読み込み、「最強プログラム方式」によって決められています。
このような状況でも数多くのプログラム応募があり、その中からベストのものをスタッフで構成しましたので楽しみにしていてください。
開催がどのような形になっても、届けるべきものは届ける、という思いでスタッフが結束しています。

土屋:何があってもJANOG46は実施しましょう。どんな形であってもやる事は重要だと思う。

西塚:実行委員長として、こういう状況だからこそ新しい取り組みやチャレンジを大事にしたいと思っています。スタッフのみんなはこんな情勢だからこその遊び心のある提案をしてくれています。
幸い今までオンライン中継を重ねてきたノウハウが溜まっています。単にオンライン中継をするだけではなく、現地とオンラインが、上手く組み合わさったミーティングを目指したいと思っています。
JANOGは、実際に「人間が会う」ことによる価値をわかっている人が集まっています。
今回のJANOG46は、その価値をいかに出すか、ということの試金石にもなると考えています。

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