プログラム紹介-ニューノーマル時代のイベント配信ネットワーク

JANOG47のDay3最後のプログラムで発表させていただく熊本/佐藤です。
今回の発表までの経緯などについてざっくばらんに話をさせて頂きました。

JANOG47の幻の会場となった福岡国際会議場をバックに

プログラム応募の経緯

熊本:COVID-19の騒動に伴い、様々なイベントがオンラインに変更されてきました、JANOGについては前回の沖縄ではハイブリッド開催、そして今回のJANOG47では完全オンラインでの開催が決定しています。

佐藤:僕たちは5年くらい前からスタッフとしてJANOGで配信周りの担当をメインで行う機会が多かったのですが、JC(JANOGコメント)にも開催毎にオンライン環境を整備することは記載がなく、あくまでもベストエフォート運用だったんですよね。

熊本:それが、この状況下でマストになりつつあります。事実、JANOG46では初めてオフラインよりもオンラインの参加者が上回る結果となっています。
JANOGのようなミーティングだけではなく、ライブイベントなどもオンラインが中心になっていますね。
普段はISPでの勤務なので年末はヒヤヒヤしていました^^;
Zoom配信から、ネット配信(現場から中継する側)、配信(CDNから受ける側)を経験させていただいているのでその観点から発表できればと思い、今回のように配信(現場から中継する側)だけではなく配信(ISPに対して流す側)の経験もある佐藤さんに声を掛けました。

佐藤:今回、そういったミーティングや勉強会などのイベントにおいてマストになった配信を、これまでのJANOGの配信環境や、今回のJANOG47での取り組みなどをお話した上でイベント会場やスタジオから配信をする立場からのネットワーク環境について議論をしたり、大規模ライブイベントのトラフィックのインパクトはどんなものかなのかもISPの立場で熊本さんから軽く触れさせて頂き、これからしばらくは需要が上がっているであろうイベント配信のネットワークの現状と未来を議論できればと考えて応募しました。

熊本:本当は応募時点では完全ハイブリット環境でのJANOG47をきっちり作り、これがこれからのベースモデルだ!みたいなのを提示したかったのですが、残念ながらそれは次回以降の挑戦になります。
俺たちの戦いはこれからだ!!🍊

昨今のJANOGなどのようなイベント配信について思うこと

佐藤:とりあえず100人規模が集まるものがほとんどオンライン併用になったよね。

熊本:入社式や、株主総会などそういった社内行事も集まらずにZoom配信に切り替わってましたね。

佐藤:Facebookでも配信関連の情報が集まっているグループに日々いろいろな投稿がされていてこういう世の中になったんだなと実感しています。

熊本:今まで僕らくらいしか目を輝かせていなかった機材が飛ぶように売れて品切れ状態になっているとかね笑

佐藤:そんななかで失敗しましたみたいな事もよく聞きます。
実際にテストではうまくいってたのに、本番では全然想定どうりの配信ができなかったとか。

熊本:僕らでも当日止められない環境でもトラブルが起こっていろいろいじったりしますもんね。
ただ、なんとなくですが、今までの経験とか過去のトラブルそういったものが働いて解決している部分が多いのでなかなか教科書に掛けない部分が多いよね。

佐藤:基本的にJANOGの配信環境に関しては「担当者以外でも操作ができる」を前提に組みこむことを目標にしています。たった1日のイベントであればメイン担当だけでなんとか手の込んだ内容でも踏ん張れるのですが、JANOGは2.5日間、さらにはパラレルなので2イベント分をメイン担当者だけで回していくのは相当キツいです。当日はそういったところも含めてお話できればと思っています。

熊本:今まで、イベントで使ってなかったのに、よく使うようになった言葉、つまり流行語は「画面共有できていますか?」「マイクが入ってませんよ」じゃないかなと思っています笑
笑い話ではありますが、実際にそうだと思っていて、今までオフラインでは自分と聴講者の景色はほぼ同じように見えていたものがオンラインになることで、相手の景色が見えなくなってしまってるんですよね。
画面がでているかどうかわからない、声が聞こえているかわからない、ネタが滑ってるのかもわからない・・・と、登壇者に負担(ストレス)をかけてしまっているのも事実です。

佐藤:そのため、オンライン併催であっても現地から登壇する際にはいつも通りHDMIを挿してマイク持って喋るだけで勝手に配信されている、といったストレスのかからない環境を提供することも僕らの仕事だと思っています。オンラインからの登壇であっても、すぐにリアクションを返すとか、拍手をできるだけ聞こえるように調整するなど、できるだけ同じ景色が共有できるような事を頑張って実現したいと思います。

皆さんと議論したいこと

熊本:議論としてはハイブリット開催となった場合の、会場は専用線じゃないと駄目なのかどうかみたいなJANOGでしかできない話から、配信環境の品質担保の議論や、失敗談などの共有もできればいいなと考えています。

佐藤:大小あるにしてもここ1年で皆さんがちょっと身近に感じるようになったイベント配信をみなさんで盛り上げていくための時間になればいいなと考えています。

熊本佐藤是非興味を持っていただいて、議論に参加いただければと思います!

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