場所

SOPIA

日時

Day3 2021年7月16日(金) 14:45~15:15(30分)

概要

DNSはインターネットの基盤サービスであり、コンテンツサービスプロバイダーであればDNS権威サーバを、ISPやデータセンターであればDNSキャッシュサーバを多くの場合は運用している。 これまで、DNSの冗長化という観点では、DNS権威サーバのインターネットに対する冗長化が主な話題であるが、データセンター内での冗長化も必ず行われている。 近年、データセンターではCLOSと呼ばれるネットワーク構成の採用が増加しており、LINEでは新規に構築するデータセンターでは標準でCLOSネットワークを採用している。 LINEでは2021年の春にDNSキャッシュサーバとDNS権威サーバのリプレイスを行った。 これまではLINEでは、データセンター内のDNS冗長化の手法としてVRRPやLoadBalancerを利用していた。 今回のリプレイスでDNS冗長化手法としてデータセンター内でのIP ANYCASTをDNSキャッシュサーバ、DNS権威サーバの両方で採用した。 データセンター内のDNS冗長化手法としてIP ANYCASTを採用することで、メンテナンス性の向上や、スケーリングの容易さなど多くのメリットが存在する。 このセッションでは、LINEのDNSサーバのデータセンター内部での冗長化について紹介すると共に、データセンター内でのDNSの冗長化手法について議論を行いたい。

発表者

Kawakami Kento(LINE株式会社)

公開資料

事前資料

https://www.janog.gr.jp/meeting/janog43/program/line/