JANOG48企画編成委員の海野です。

Day 2(7月15日)17時半から行われるPeering in Japan BoF主催者の熊本さんに、活動内容や過去あった話題について話をしてもらいました。

Peering in Japanとは

Interconnection関係者(Peering、 バックボーン回線、海底ケーブル、 IX、国際線、相互接続DC)で集まって、Peeringについて語り合う会です。
ケーブル経路や地政学的には日本はアジアの中では最高な立地なはずなのですが、アジアの通信のハブはシンガポール、香港が主流となっています。
日本国内における相互接続の向上のため各事業者と情報共有を行う場になります。
このBoF自体はJANOGがBoFを始めだした頃から開催しており、夏冬のJANOGとInternetWeekなどで主に開催していました。

メンバーは普段はSlackでもやりとりを頻繁にしており、スパイクトラフィックやPeeringネタなどを中心に盛り上がっています。
詳しくはhttps://peering.jp/をご覧ください!

近年のPeering事情

上述の通り、アジアの通信ハブをめざしてやってきた事や、国内のIXさんの努力もあり徐々に日本はトラフィックが集まる場所になりつつあります。
また、東京大手町に集中していた国内のトラフィックも大阪堂島などに分散ができたのもBoF活動でそういった議論ができたおかげなのかなとも感じています。
今後は海外IXへの接続なども視野に入れているISPなども増えてきていると聞きますので、そういった事もこのBoFを通じて話をしていきたいなと考えています。

過去にどんな話が?

困っているような事とかがあれば事前に話をいただければお話する時間を設けること可能です。
かくいう私も、初めてJANOGで発言したのはJANOG34(高松)で開催された前身の「PeeringBoF」にて、事情によりIXの乗り換えが発生してしまったのでどうすればいいかアドバイスをもらいました。
その後、実際に乗り換えを行ったのですが、想定外の困った事も多数ありまして、そのことをまとめて、その年のInternetWeekのBoFでフィードバックの発表をさせてもらいました。

また、初期の頃のBoFの定番ネタとしては大阪の堂島問題を語るコーナーがあり、どんどん改善がされていく過程を見ることができました。
BoFが無かったら今の堂島はない・・・とまでは言えないかもしれませんが、大阪が第2の通信拠点として深く認知されるための貢献はできたのかなと感じています。
何度かこのネタだけを扱って本プログラムに応募してもらったりもしていますので、このあたりはご存知の方も多いかと思います。

近年はスパイクトラフィックについての話題がメイントピックになりつつあります。
昔はOSのアップデートくらいだったのが、ゲームのアップデートが週レベルでありますので、Slackなどで情報共有を行っています。

なぜBoFなのか

本会議プログラムではなく、BoFという形で続けているのは、できるだけクローズドで「話しにくい事も膝を突き合わせて語りましょう」といった事がコンセプトだからです。
顔がみえている範囲内ならではの共有できる話が多いのがPeeringネタには多いのかなと感じています。
そのため、ストリーミングも行われないですし、できるだけZoomなども避けてきました。
前回、前々回のJANOGで応募を行わなかったのは、そのコンセプトを崩したくなかったというのもあります。

過去に開催したBoFの様子

とはいっても、今までBoFやIXのユーザ会などで数ヶ月・半年レベルで会っていた人たちと話す機会が1年以上無くなってしまい、
みなさんの顔を画面ごしでもいいので見たくなりまして、内容はいつもより少しライトな形で開催ができればなと考えています。

最後に

久々のBoF開催で、みなさんも話をしたいことがたまっているんじゃないかと思います。
まだ内容自体は未定ですので、こういった話をしたいとい方が居ましたら、Slack等で連絡ください!