JApan Network Operators' Group
JANOG41は株式会社インターネットイニシアティブのホストにより開催します。

スケールアウト型MPLSバックボーンネットワーク

概要

バックボーンネットワークの避けられない課題として、「増え続けるトラフィックに対してどのように設備強化の対応をするのか?」というものがあります。

一般的に、設備強化の対応方法として、

  • スケールアップ:処理性能の高い機器に置換し設備強化を行う
  • スケールアウト:同様の処理性能の機器を並行に並べて設備強化を行う

という対応方法があります。

現状のバックボーンネットワークでは多くがスケールアップ型、つまり「ルーターのポートが足りなくなったら、更に転送能力の高い後継機種に置換する」というパターンが少なくないのではないでしょうか?

しかしながら、もし「トラフィックの伸び率」が「ルーターの転送能力の伸び率」を超えた場合、設備強化が追い付かず、トラフィックが溢れてしまうという根本的問題があるのではないでしょうか?

本発表では、スケールアップではなく、スケールアウトできるバックボーンネットワークとはどのような物になるのであろうか、KDDIの現状のMPLSバックボーンネットワークを踏まえた上で考察し、みなさんと議論したいと考えております。

発表者

宮坂 拓也 (KDDI株式会社)

資料

スケールアウト型MPLSバックボーンネットワーク:事前資料 (宮坂、PDF)