今回は、Day 2 (7/12)のプログラム「その運用自動化では行き詰まる ~「つながらない」「つたわらない」「つみあがらない」を防ぐために~」をご紹介します。
プログラムミーティングとその後の懇親会にお邪魔して、発表者の皆さんからいろんなお話を伺ってきました。
JANOG42ミーティング実行委員(以下、JANOG): このプログラムを応募しよう、といいだしたのは?
発表者: それは今井です。Twitterに波田野さんと長久さんにむけてつぶやいたのがきっかけです。
波田野さんは、手順書を切り口にして運用のありかたを探求しながら、自動化の現場もたくさん見てきた人です。長久さんは、運用の自動化・機械化をしつつ、熟練者のノウハウを手順書にちゃんと残していく方法を、LC4RIとして提唱されてます。この二人に自動化時代の手順書について語ってもらったら、どういうものが出てくるかぜひ聴いてみたい、というのがお声がけした発端ですね。
もうひとつは、自動化のトピックがJANOGでも各種勉強会でもいっぱい出てるけど、本当のところどうなのよ、というのも気になるところだったんです。
JANOG: 畠山さんは?
発表者: 今、本当に運用の自動化をやらないと生きていけない人たちがいるはずだ、と思っていて。息をするように自動化、自動化するも死、しないも死、という。運用を自動化しないという選択肢がない人たちにとっての自動化はまた違うものがあるだろう。そういった人たちの中でダントツなのがNTTコミュニケーションズだよね、ということで紹介してもらったのが畠山さんです。
JANOG: JANOGミーティングでは運用に関する議論が少ないという印象があるんですが、このプログラム実施を機に同士を集めてより深い議論をしたいという気持ちがあったりします?
発表者: 今回プログラムに応募した目的のひとつが、まさに、同じ思いを持つ人たちと議論を交わしたいという気持ちです。事前打ち合わせだけでも、本当に得難いものでした。会場での発表では、限られた時間内で整理した内容を話す必要があるけど、より突っ込んだ内容について議論を交わすためにも、同じ問題意識を持った人たちと繋がりたいです。
内容の整理といえば、聴衆をどんな人と想定するかという点で悩みました。運用自動化に関してプログラム参加者のスペクトラムが相当広そうだからです。どこに焦点を絞るのか、難しいなぁと。結局、最終的にそこは絞らない・絞れない、と。参加者が自動化による問題をどう思っているのかがばらけているので、あえて絞らずに行くことにしました。思いは聞きたいし、まとまらないかもしれないけれど、それぞれの立場でそれぞれが考えるきっかけになればいいと思います。
JANOG: タイトルを変えましたね? 発表でフォーカスするのは手順書ではなくなる?
発表者: 最初は手順書の話から始めたんですが、それについて語っているうちに「手順書は何のためにあるのか?」へ話がすすみました。それにあわせて、別の切り口を用意する予定です。何にするかは当日のお楽しみで。
3人(波田野さん、長久さん、畠山さん)には「つながる」「つたえる」「つみあがる」の3つのキーワードでそれぞれ話してもらった後、会場内と議論していきます。時間が足りなかったらそのまま懇親会でも。
JANOG: 65分だと、かなり端折った内容になる可能性もありませんか?
発表者: 話しきれないことはたくさんあると思うので、過去に発表した資料等はプログラムページからたどれるようにしてもらう予定です。懇親会でも収まりきらないくらい盛り上がるのが目標です。
JANOG: ありがとうございました。このプログラムを機に、自動化を頑張っている人同士がつながり、みんなの経験がつみあがり、ノウハウが伝えられていくといいですね!