JApan Network Operators' Group
JANOG42は株式会社ZTVのホストにより開催します。

通信エンジニアが知っておきたいイマドキの電力業界事情

発表日時:7月12日(木)  9:55~11:55(120分)

発表会場:中ホール

概要

 今、世界では再生可能エネルギーの導入が大きなうねりになってます。海外ではRE100と呼ばれる「消費するエネルギーをすべて再生可能エネルギーで賄う」動きが盛んになってきてます。
日本でも固定価格買取制度による再エネ導入の促進や、電力事業の自由化など、電力事業回りで大きな波が起こってます。
IT業界もエネルギーや環境問題と無縁ではありません。

 ではIT屋さんがエネルギーのことを知ろうとしても、業務で関わるのでなければなかなか知る機会がないかと思います。
そこでこのセッションではJANOGの時間を使って、IT屋さんへの近頃の電力事情と環境問題の入門を行います。

 最初は、IT事業者向けの電力事業事情早わかりを菊池が解説します。
次に、海外とは異なる展開をしてしまっているガラパゴス状況の日本で今何が問題になっているかどのように解決しようとしているのかを安田先生に解説してもらいます。
次に、IGES/Japan-CLPの奥谷さんより、日本ではまだあまり知られていないICT業界含めたグローバル企業の再エネ動向とその背景を紹介します。
それを踏まえてさくらインターネットの伊勢さんよりIT事業で直面するエネルギーの課題について具体的な話をしてもらいます。

 最後に登壇者でIT事業の環境負荷の低減についてディスカッションします。

テーマ・ポイント

  • どのようなテーマ (内容) について議論したいか

最エネ導入や自由化で日本の電力事情はドラスティックに変わりつつあります。
しかしながら、他の先進国で自由化や再エネ導入が進んでいるのに対して日本の動きは鈍いです。
四半世紀以上前に自由化を経験した通信事業者の眼でみてどんなことを思うのか、どういう風になって欲しいのかを議論したいです。

  • なぜこのテーマ (内容) が今重要だと思ったのか?

Janog なメンバでも電力や環境の基本を知っておくのは重要です。
今後、環境にやさしい通信事業を考えるなら電力ネタは避けて通れません
電力話は通信事業との類似性があるので理解しやすく、更に通信側のコメントはエネルギー事業側でも得るものが多いでしょう。

  • 参加者と議論したい・聞きたい・問いかけたいこと

昨今の電力自由化や再エネの導入に対してどういう理解をしていたか、なぜそのように考えたのか、今後どういう風になっていくと良いと思うのか、など。

  • 議論の方向性について想定していることはありますか?

電力やCO2に対する課題を、改めて「中の人」じゃない方々の前で議論したい。
今後の日本を考える上で、面白い議論ができるのではないかと期待してます。

  • その他 (補足など)

特になし

発表者

菊池 豊 (高知工科大学 地域連携機構)
安田 陽 (京都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座)
奥谷 泉 (公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES) ビジネスタスクフォース / 日本気候リーダーズ・パートナーシップ(J-CLP))
伊勢 幸一 (さくらインターネット株式会社)

事後資料

通信エンジニアの電力技術超入門 (菊池、PDF)

電力市場と再生可能エネルギー 〜真にスマートなグリッドとは?〜 (安田、PDF)

再生可能エネルギーと通信事業者の関わり 〜グローバル動向、国内企業活動の紹介〜 (奥谷、PDF)

データセンタの電力事情 (伊勢、PDF)