発表日時:7月12日(木) 15:35~16:15(40分)
発表会場:多目的ホール
3GPPは次世代モバイル通信規格である5Gのアーキテクチャにおいて、「Network Slicing」という技術を盛り込みました(Release 15)。この背景により、3GPP以外の様々な標準化団体においてもNetwork Slicingに関する技術開発が盛んに進められている状況となります。 Network Sliceとは3GPPの定義(3GPP TS 23.501)においては、 「各サービスから要求されたネットワーク特性(例:帯域幅・遅延)を満たすような論理的なネットワーク」とされています。 しかしながら、トランスポートネットワークの観点から見ると、「100Gbps常に通るネットワーク」「ある拠点間の片方向遅延が常に5msec以下のネットワーク」を用意することはなかなか難しいことではないでしょうか? 本発表では、現在議論されている「Network Slicing」に関する状況を整理し、トランスポートネットワークにおいてどのような技術が必要か、どのようなことを配慮してネットワーク設計をしないといけないか皆さんと議論したいと思います。
僕だけかもしれないのですが、Network Slciingという単語は近年むちゃくちゃに周りでよく聞くようになりました(5Gのせいなのですが)。しかしながら、その中身を見てみると過去によく議論されている内容だったり、人によってNetwork Slicingの定義が違ったりしていました。 なので、なぜJANOGでこのようなネタで議論したいかというと、バリバリのネットワークエンジニアの皆様と ・Network Slicingの現状整理を試みてその結果を伝える& ネットワークネットワークから見ると~~のフレームワークはこうしたほうがいいよねというフィードバックも期待 ・トランスポートネットワークにおいてこんな技術があるよと伝える& それに対して今までの~~技術でできるじゃん!というツッコミも期待的な観点で今こそ議論をしたいなと思いまして、応募した次第です。
宮坂 拓也 (株式会社KDDI総合研究所)
janog42-slice-miyasaka.pdf