場所

SOPIA

日時

Day3 2021年7月16日(金) 13:30~14:30(1時間00分)

概要

インターネットサービスの多様化により、サービス情報を提供する汎用データベースとしてDNSの役割が増加しています。それにともない新しいリソース レコードの定義や、既存リソースレコード(特にTXTレコード)のユースケース追加などが行われています。

その一方で、一般的な組織の権威DNSサーバ運用者(ゾーン管理者)はDNSプロトコルや新しいインターネットサービスの専門家ではないため、すべてのリソースレコードを理解し正しく設定できることは期待できません。

また、昨今の状況下では、設定ミスや外部からの大量クエリの集中によってサービス障害が発生する原因となり得るため、一般的な組織における権威DNSサーバの自前運用は多大な困難を伴うものなってきています。

このような状況の変化にともない、組織のシステム管理部門やサービス提供部門が、それぞれの目的に沿って適切な権威DNS(自ゾーン)を運用可能とするため、国内外で提供されている代表的な権威DNSサービスの機能一覧作成が望まれています。

DNSOPS.JPでは、そのような機能一覧となることを目的として、2020年から権威DNSサービスの調査を実施しています(注)。
中立な調査を行うため、1ユーザとして各種権威DNSサービスの利用に真正面から取り組み、機能一覧に加え、現場の運用者が直面する契約から運用開始に至るまでを含む、Boot Campと呼ぶにふさわしい実体験に基づく最初の報告書を2021年4月に作成しました。

本調査の詳細は2021年4月9日に開催したDNSOPS.JPのイベントで報告していますが、より広範囲なオペレータが集うJANOGの場からフィードバックをいただき、よりよい一覧へ成長させていくことを目的として、調査概要を紹介するとともに、JANOG参加者が気にかけているDNS設定項目やサービス契約時の評価項目について、議論を行いたいと考えています。

注:機能の優劣をつけることや、特定のサービスを推奨することは調査および結果報告の目的ではありません。

発表者

岡田 雅之 (長崎県立大学)
古賀 大雅 (長崎県立大学)
米谷 嘉朗 (DNSOPS.JP(日本DNSオペレーターズグループ)幹事会)
石田 慶樹 (DNSOPS.JP(日本DNSオペレーターズグループ)幹事会)

公開資料

公開資料(石田)
公開資料(米谷)
公開資料(岡田、古賀)