本プログラムでは、プラットフォームの利用者と提供者がかき混ざる、ことによって、よりよいプラットフォームの活用のあり方を理解、共有します。
今のインターネットを見ると、Google、Apple、Amazon、Microsoft、Facebook、Yahoo! Japan、Twitterをはじめとする、利用者が生活するに当たって"そこそこ"依存してしまうようなサービス(=グローバルプラットフォーマー)が当たり前に活用されています。
JANOGer目線では、これらのグローバルプラットフォーマーのサービスを利用することが当たり前になってきていて、今のインターネットはエンドツーエンドの通信よりもeyeballs(※)と巨大プラットフォーマをつなげる傾向が強まり、ネットワークのあり方が変わってきてます。
※eyeballs:エンドユーザや企業ユーザなどが、Webなどを覗きに行く通信のこと。目玉が何かを見るといった意味合い。この手の議論ではこういった言い方がされることがあります。
こういったサービスを利用することでのメリットもある一方で、グローバルプラットフォームに依存しすぎてしまうとそのプラットフォームでの障害が起きたときに影響を大きく受けたり、サービスとして他の事業者を選択する余地がほとんどなくなる等、困った事態も考えられます。 こういう事象が複数回発生しているのはよく知られていると思います。
本セッションでは、グローバルプラットフォームへの依存に関する問題提起と、プラットフォーマーとして留意していること、プラットフォーマーが利用者に考えてほしい事を共有して、程よく活用するには、どんなことに気をつければお互い幸せに慣れるのか、たとえば、"データのバックアップはオンプレミスにもちゃんと持つ"、とか、"設備はプラットフォーマーの行動に耐えられるようにきちんとメンテナンスしよう"、とか、技術者目線で忘れがちな行動を整理・深堀したいと考えています。
石田 慶樹 (日本ネットワークイネイブラー株式会社)
高澤 信宏 (ヤフー株式会社)
中島 智広 (NRIセキュアテクノロジーズ株式会社)
岡田 雅之 (一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)
奥谷 泉 (公益財団法人地球環境戦略研究機関)
インターネットとグローバルプラットフォーマーの程よい関係を考える(石田、PDF)
「グローバルプラットフォーマー問題」 なにそれ?おいしいの?(中島、PDF)
発表者インタビュー:イ ンターネットとグローバルプラットフォーマーの程よい関係を考える