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概要

自社のサービスにて Clos Network Topology を実装しています。
( https://tools.ietf.org/html/rfc7938 の Clos Network Topology という表現を利用 )

スケールアウト可能な Topology となっていますが、利用するルーティングプロトコルを理解し、
オペレーションできる人間が一人しかいない(スケールしていない)というのが、我々のチームの現状です。

私はその一人ではなく、サービスを維持していくために、
健全とは言い難い状況を打破していきたいと思っている人になります。

私は、仮想化、コンテナ、メトリクス、ログなどをキーワードとした基盤の開発に係ってきたインフラエンジニアです。
Clos Network Topology に出てくる技術に明いわけではなかったですが、
以前から興味はあったため、運用やエンジニアリングに係わる一人目となろうと考えました。
最初の一歩として、 Clos Network Topology を学習するため、
「BGP in the Data Center」という書籍を教科書に LXC と BIRD を使い実装してみました。

最初の一歩として、学習を進めているなかで、
「Clos Network Topology を採用してる」は、インターネットに公開されている情報を多数目にしましたが、
「どのように運用する人間をスケールしているのか」という疑問に答えてくれる情報を見付けることはできませんでした。
発表では、一人運用の当事者は、何を感じていて、今回の取り組みに何を期待しているのか、
なぜ私が Clos Network Topology に興味を持ったのか、今後の動きについてお話します。

学習のために実装した Clos Network Topology についての内容は、時間の都合により割愛しました。
かわりに https://d.zinrai.net/public/posts/learning-clos-network-topology/に公開しています。

参加者の皆様との議論では、「学習」「教育」という切り口にて、
自身や弊社の取り組みにフィードバックしていくための知見を得られたり、参加者の皆様から出てきた知見により、
参加者の皆様自身が「こんな風にやってみるとよいのか」「こういう取り組みは確かに必要そうだな」を持ち帰り、
これからの取り組みにフィードバックしていきたいと考えています。

議論のための議題イメージ:

* チームに新たなメンバーが入ったときに、どういったオンボーディングを実施していますか
* チームに入ってくるメンバーは、どういったバックグラウンドを持っている人ですか
* オンボーディングを実施している人は、どのようなバックグラウンドを持った人ですか
* オンボーディングする人は、オンボーディングされる側に、どのような期待を持っていますか
* オンボーディングには、何を教材として利用していますか
* Clos は、インターネットを運用している人達が使う BGP ではなく、データセンターで利用する BGP のため、実装・運用する人の属性が異なると思っているのですが、実際のところどうですか
* 何を参照し Clos についての理解を進めましたか
* Clos を理解し、運用に参加できるようになるまでに何を乗り越えなければならなかったですか
* 伝統的なネットワークトポロジではない(例えば、スター、ハブ・アンド・スポークなど)ではない Clos を勉強する場をどのように提供していますか
* BGP は Kubernetes でも使われていたりしますが、 BGP どのように勉強していたりしますか
* Clos に興味がある人を巻き込んだ経験はありますか ( また、どのようなことを結果として得られましたか )

場所

SAIGOU (第一ホール)

日時

Day2 2022年1月27日(木) 10:00~10:45(45分)

発表者

梅原
さくらインターネット 株式会社

Umehara Hiroshi(SAKURA internet Inc.)

公開資料

事前資料

サーバー1台で動かす Clos Network Topology

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