English information here

概要

5G, 及びBeyond 5GにおけるNetwork Slicingの実現にはRAN、トランスポート、モバイルコアそれぞれの連携が必要になり、フロントホールからコアまでの各NWドメインを繋ぐトランスポート関しては、現在、IETFにおいてVPNなどの既存技術を用いてスライスを実現する方向で議論が進められています。トランスポートの観点では、スライスの一元管理のために複数のレイヤを統合的に制御することが重要であると考えます。そこで、マルチレイヤの統合管理、すなわちIP転送と光伝送の統合管理の議論になります。

光伝送に関しては、従来より土管としての役割が大きく、リストレーション切替を除けばダイナミックな制御は少なく、また制御の難易度の高さからあまり一般的ではありません。しかし昨今の光伝送システムのディスアグリゲーションやホワイトボックス化、およびAll Photonics Networkを掲げるIOWNの流れなどから、光伝送レイヤの高速制御が必要かつ容易になる環境が整ってきつつあります。そして、光の大容量・低遅延・低ジッタ性といった特性を活かしたhard isolation slicingの機運が高まってきており、従来のIPレイヤの管理だけではなく光レイヤも含めたマルチレイヤの統合管理がサービス運用の観点からもより重要になると考えています。

サービスプロバイダーネットワークにおけるマルチレイヤの統合管理は、これまでもSDNコントローラ等で試みられてきましたが、実現には至っておりません。本発表ではなぜマルチレイヤ統合管理なのか、これまでなかなか実現に至らなかった理由は何か、そして実現に向けた検討の道のりを紹介し、議論したいと思います。

場所

TOUGOU (第二ホール)

日時

Day1 2022年1月26日(水) 16:00~16:45(45分)

発表者

福井 賢二
日本電気株式会社

Kenji Fukui (NEC Corporation)

公開資料

公開資料

アーカイブ配信