東日本エリアのネットワーク強靭化、転送効率化について議論しよう Season2 ~東北・北海道エリアにおけるインターネット通信の継続性向上、効率的な転送を実現するためのeXchange方法について~

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概要

東日本エリア、主に東北・北海道エリアのインターネット通信は東京経由をメインとしたデザインとなっており、東京にのみ接続されている事業者が多い。
一方で、コロナによりデジタル化・DX化は更に加速し、これらを支えるインターネットにはますます継続性(通信の継続性)向上が期待されている。
このような中、東北や関東エリアでは地震等の自然災害も多く、大規模災害等により東京との通信が不可となった際に東京依存度が高い東北・北海道エリアの事業者のインターネット通信の継続性が今後の課題になると考えている。 また、インターネット通信は増加の一途を辿っており東京からすべてのインターネットトラフィックを配信する現行のアーキテクチャにはいずれ限界が来ると想定される。更には、アプリケーションによって低遅延等の追加要件が加わってくる状況でもある。
このため、東京からトラフィックが流れてくる現状のデザインから、トラフィックの流れにあわせた新たなアーキテクチャの検討が必須である。 つまり、インターネット通信の新しいeXchange方法を検討するタイミングとなっている。 これらの課題感から、私たちは東北・北海道の事業者とともに新たなアーキテクチャ・デザインを検討・構築し、実環境にていくつかの実験を行った。具体的には、仙台と大阪を接続し、東北・北海道エリアの通信の関西エリアへの冗長性創出による効果や地域にCDN事業者のキャッシュサーバを設置し、トラフィックの仙台折り返しによる通信品質改善度合いを確認した。 実験により、西日本エリア冗長用回線の通常時におけるトラフィック量や地域キャッシュから意図通りトラフィックを送出することの難しさ等が分かったため、これらの実験結果を紹介する(また、実験結果について会場メンバと議論し、知見を広める/深める)。
そして、結果を踏まえた今後の東北・北海道エリア、ひいては日本全体を鑑みたアーキテクチャやデザイン、その実現に向けた課題や解決方法について議論し、通信の継続性・効率性を向上させるためのeXchange方法を見出す(こちらも、私達の意見について会場メンバと議論し、今後のNWのデザイン等を皆で検討する)。
※本議論は、JANOG50で発表した内容を踏まえて実環境にて検証し、その結果を元に議論を進めます。

場所

2F コンベンションホール

日時

Day2 2023年7月6日(木) 15:45~16:45(1時間)

発表者

山田 大輔
インターネットマルチフィード株式会社

Daisuke Yamada(INTERNET MULTIFEED CO.)

外山 勝保
インターネットマルチフィード株式会社

Katsuyasu Toyama(INTERNET MULTIFEED CO.)

安保 達成
株式会社秋田ケーブルテレビ

Tatsunari Ambo(Cable Networks Akita Co.,ltd.)

鵜野 直樹
株式会社帯広シティーケーブル
Naoki Uno(OBIHIRO CITY CABLE Co.,LTD.)
雄一
ビッグローブ株式会社
Yuichi Minami(BIGLOBE Inc.)

公開資料

事前資料_東日本エリアのネットワーク強靭化、転送効率化について議論しよう Season2(外山)
発表資料_東日本エリアのネットワーク強靭化、転送効率化について議論しよう Season2(外山)
発表資料_東日本エリアのネットワーク強靭化、転送効率化について議論しよう Season2(山田)
発表資料_東日本エリアのネットワーク強靭化、転送効率化について議論しよう Season2(安保)
発表資料_東日本エリアのネットワーク強靭化、転送効率化について議論しよう Season2(南)
発表資料_東日本エリアのネットワーク強靭化、転送効率化について議論しよう Season2(鵜野)

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