JANOG47プログラムのご紹介

はじめに

あけましておめでとうございます!JANOG47プログラム委員の大塚です。

既にプログラムが公開されており、皆様本会議当日を心待ちにされているかと思います。今回の「最強プログラム」を作成させて頂いた私からプログラム選考方法と、是非とも参加頂きたいあるいは議論頂きたいプログラムについてご紹介させて頂きます。

プログラム選考方法について:「最強プログラムv2方式」

昨今のJANOG Meetingでは大変ありがたいことに多様なプログラム応募を多数頂いており、全てのプログラムを採用させて頂くことが難しいケースがほとんどです。 JANOG34 Meeting以降、より良いプログラム構成をより合理的に決定するため「最強プログラム」方式を用いたプログラム選考を行っています。


最強プログラム決定時の模様@JANOG47 2nd PC Staff Meeting

勿論JANOG Meetingの運用を重ねる中でこの方式自体の見直しも行っており、JANOG46では最強プログラムもUpgradeされ「v2」となりました。今回もv2方式に基づきプログラム選考を行っており、JANOG47テーマ「open」に基づき選考方法を詳しくご紹介させて頂きます。選考基準はMeetingの都度変更となる可能性もありますが、今後プログラム応募される方の参考となれば幸いです。


①プログラム委員による事前採点 ※v2にて追加

  • プログラム応募〆時点で応募過多の場合、プログラム委員による事前採点を実施
    • 応募少数の場合は最強プログラムv1方式のまま
    • 全応募プログラムを各プログラム委員が採点
  • 採点合計の高い順で採用し、採用したプログラムの中から最強プログラム方式を実施
  • 今回の採点基準 : 下記3点を5段階評価し採点合計を算出します(最大15点、J47での最高採点プログラムは「13.71点」でした)
  1. 有益性:技術/運用の観点で日本のネットワークオペレータにとって有益か?
  2. 明確さ:議論のポイントが明確であるか?
  3. 新発見:発表/議論を通して新しい発見を得ることが期待できるか?

  ②最強プログラム方式の実施

  • 各プログラム委員が「これが最強のJANOG47タイムテーブルだ!」と考えるタイムテーブルを作成
  • 各自プレゼンを行い、最も得票数の多いタイムテーブルが最強プログラムとなる

プログラム選考方法に関しては是非こちらもご覧ください

私の最強プログラム作成方針と構成に込めた思い


JANOGerの皆様がより楽しく、皆様の運用がよりよくなることを目指しプログラム作成を行うため、参加者目線を重視し下記方針を考えました。

・全プログラムを採用すること

 – 事前採点時に敢えて落とすようなプログラムが無かったため構成を工夫して全プログラム採用する

・議論を生みやすい構成とすること

  • JANOG Meetingでは発表者が一方的に情報を発信し参加者が聴講するのみなく、よりよいインターネット運用のため発表者と参加者が「議論」することによって新たな価値を生み出すことが重視されています
  • そのためより多くの議論を生みそうなプログラムは可能な限りDay1/Day2に寄せています
  • もし議論の時間が足りなかった場合は「野良BoF」にてJANOGer同士が自由に議論を行なって頂けることを期待しています。

・参加者が各プログラムへ参加し易く、プログラム同志が相乗効果を生む構成に

  • 参加者が漏れなく好みのプログラムへ参加し易くなるよう裏プログラムとの話題重複を極力回避する構成としました。本当は参加したいのだけど時間重複により二者択一せざるを得ない状況は悲しいですよね?
  • プログラム内容や課題感に関連性のあるプログラムらを分類した上で前後関係を持たせることによって、「議論が議論を呼ぶ」ことを期待しています。発表や議論にて「先ほどのプログラムでもお話があった通り〜」のようなコメントを頂けると幸いです。
  • 私がプログラム構成を考える中で下記のような分類を行いました。

– Network Automation (Day2 AM)

– Networking Deep Dive (Day2 PM)

– Application&Security (Day2 PM)

– BGP Security (Day3 AM+PM)

※各名称はJANOGおよびJANOG47 Meeting公式の名称ではなく私個人が勝手に呼称しているものであることをご了承下さい

私のイチオシ!プログラムPick Up


完全なる私見となり恐縮ですが、私が今回注目しているプログラムを紹介させて頂きます。

また今回ご紹介させて頂くプログラム以外も魅力的なものばかりですので、是非JANOG47 Meetingのプログラムページをご覧頂き、皆様の参加したいプログラムを見つけて頂ければと思います。

JANOG47プログラムページ

「けしからん連合ネットワーク」へようこそ

日時:Day1 2021年1月27日(水) 17:00〜18:30

場所:HAKATA

「シン・テレワークシステム」で注目を集めている登大遊さんを含む豪華メンバーらによる発表を予定。一度は話を聞いた方もまだお話を聞いたことがない方も早く「けしからん」お話を聞きたいのでは? 一見「ちょっと変わったことやっている人達がいるな?」と思ってしまうかもしれませんが、常識や慣習に囚われない自由な発想や取り組みによって日々の運用や今後日本のインターネットにとって非常に有益なプログラムであると考えています。

Network Automation:

日時:Day2 2021年1月28日(木) 10:15〜11:00、11:15〜12:00

場所:HAKATA

JANOGerの皆様、日々の運用について楽になりたいと考えていますか?自動化の検討や導入は進んでいますか?Day2 AMは是非ネットワーク運用自動化のユースケースを元ネタとして議論で盛り上がることが出来ればと考えています。それぞれの発表者共に自動化の正解が見えない中で手段を模索しながら課題解決に取り組んでおられることから共感される方も多く、皆様の運用改善に向けた新たな発見が得られるのではと思っています。

Networking Deep Dive:

日時:Day2 2021年1月28日(木) 14:15-15:15、15:45〜16:30、16:45〜17:15

場所:HAKATA

この時間帯ではNetworkingに関してより深く議論出来ることを期待しています。NW設計でも特に悩ましいFHRP設計や悩みどころ、多くの参加者が興味を持つ次世代技術SRv6によるアプリケーション制御や通信品質の課題、そして最後に大規模事業者の社内クラウドインフラ設計/開発に関する知見や課題を共有して頂きます。私も11月上旬のプログラム作成時から今なお早くこのプログラムらへ参加したくて堪りません。。

BGP Security:

日時:Day3 2021年1月29日(金) 11:15〜12:00、13:30〜14:30、14:45〜15:15

場所:HAKATA

The Internetは進化を遂げる一方で度重なる経路障害によりネットワークオペレーターの頭を悩ませ、サービス利用者らに多大な影響を与えています。

そんな中でRPKIやPeerlock等技術による対策が活発に議論されており、昨今導入事例も増えてきています。より快適なThe Internet実現のため活発な議論が行えればと思います。

最後に


JANOG47 Meetingは昨今の情勢を踏まえ現地開催を取りやめオンラインのみでの開催となることが決定しています。

先のJ46に引き続き多くの参加者同士がオフラインで対面することが出来ず非常に残念な状況ではありますが、我々JANOGerはこのような状況下であってもZoom等のツールを駆使してオフラインに劣ることなく活発に交流し議論することが出来ると思っています。

オンラインとなっても気持ちは福岡で!ということで、皆様とJANOG47 Meeting IN FUKUOKA にてお会い出来ることを楽しみにしております。

また既にJANOG47 Meeting参加登録を開始しておりますので事前登録をお忘れなく!

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