JANOG49企画編成委員のみたに&うのです。

プログラム紹介のニュースレター第5弾として Day1 の 17:15~18:15 に SAIGOU (第一ホール)で行われる「続・IXの現状と新たなる展開 ー地域IXの展開と果たすべき役割ー」をご紹介いたします。

今回は、登壇される 石田 慶樹さん (日本ネットワークイネイブラー株式会社)、 金子 康行さん (株式会社グローバルネットコア)、 日里 友幸さん (ケーブルテレビ株式会社)、 木脇 大介さん (BTV株式会社) に、

JANOG49からは、 池田 雄翔(プログラム委員)、 熊本 豊 (企画編成委員長・ミテネインターネット株式会社)、 鵜野 直樹 (企画編成委員・株式会社帯広シティーケーブル)、 三谷 公美 (企画編成委員・一般社団法人LOCAL/さくらインターネット株式会社) が参加し、さながら座談会のようなリラックスした雰囲気でインタビューさせていただきました。

画像上段左から、金子さん、三谷、池田
画像中断左から、石田さん、熊本、鵜野
画像下段左から、日里さん、木脇さん

このプログラムは、JANOG48 の「IXの現状と新たなる展開 ーサステナブルなIXを目指してー」の続編とうかがっています

三谷: 「地域IXを継続的に運用していくために必要な事項について共有し、地域IXを含めて日本のインターネットの構造のあり方について議論を深めた」という前回をふまえ、今回はどのような議論の場となることを期待していらっしゃるのかをお聞かせください。

石田: 今回は、せっかくの鹿児島開催ですので、是非、地域の方からお話を伺いたいと思います。 コミュニティ活動、経済活動をうまく継続してまわしていくためにはどうすればよいのか、その土地のアイデアだったり、実践してきたことを共有してもらいたい。 そしてそれを、横に展開できるのか?地域での特性なども考慮し、どのように適用できるのか? そういうことも情報交換できたらと思っています。

三谷: JANOGをきっかけに、地域のコミュニティ同士の横のつながりが生まれたり、課題や情報の共有、今後の交流の継続ができたら素晴らしいですね。

金子: 「コミュニティ同士がつながる大事さ」というのがあると思います。 今回、DAY1 が地域IX特集になっていることで、新しい繋がりができるのではないかと、とても期待しています。 また、地域同士がつながるのはもちろん大切なのですが、地域の「中」にもいろんな分野のコミュニティがあるので、それをつなげなければと思っています。 「デジタル田園都市国家構想」というのも、ITとかデジタル系、開発系のコミュニティだけでなく、いろんなコミュニティがあるはず。地域のいろんな人が結びついて、それが全体として、デジタル化や地域活性化に結びつきます。 「同じ方向性で新しいことを一緒にやっていく」ということが必要だと思うのです。 たとえば、コワーキングスペースを考えると、不動産業界との関わりが大切になってきます。 そういうことを考えるチャンスになったり、実践している人の話を聞いたりすることのできる場になればいいなと思っています。

三谷: そうですね、地方ですと一次産業との繋がりなども想像できます。 これまで一緒に活動したことのない分野との協力がいろいろ生まれてきそうですね。 さて、前回の発表から約半年経った tochigix は、どのような状況でしょうか。

日里: 前回のプログラムは、「はじめました!」というタイミングでしたので、今回は実際にやってみて出てきた課題や発見を共有したいと思っています。 たとえば「集約」という言葉もありますが、tochigix の現場では 地域でのピアリングは「対等な立場」での接続だということを意識してやっていることを共有したいです。 また、地域IXのインフラの上には、どんなサービスをのせていけるのか、映像信号や、自治体ネットワークなど、可能性は無限大なので、そのような議論をしてみたいと思います。 tochigix は、ネットワークができてから人が集まってコミュニティができました。 技術的な交流がうまれ、人が育ったということを、とても感じています。

金子: 新潟は逆で、コミュニティがあって、そこから一緒にやりたいねということでIXに発展しました。 逆パターンでの課題というのもありますし、10年という時間が経過することでの課題も感じています。

鵜野: 南九州での地域IX構想をJANOGの場で聞くことが出来てケーブルテレビ業界の一人として嬉しいです。

木脇: ケーブル業界では地域IXのtochigixが立ち上がり話題になっていた中で、 首都圏から離れた南九州でも新たな地域IXモデルを作ることができるのでは?と思いIXを構築しました。 JANOGでの発表は初めてですが、同じような考えや想いを持っている方と意見交換できればと思っています。 また、今、国が掲げているデジタル田園都市構想もありますが、様々な地域の、その地域でサービスを行っている人々が、 どのような発想や考えをもって地域特有のサービスができるのかをJANOGerの皆さんに聞いてみたいですね。

各地のコミュニティから色々な話がきけそうですね

石田: 地域ごとに特性があって、その土地にあったやり方がある。 いろんな例を出し合うことで、これからやりたいと思っている人がどれがよいか検討できることが大事。 匿名でいいので、失敗データベースみたいなものが集められるといいね。 「こういうやりかたしたけど失敗した」みたいな。

金子: 時間が経つにつれて変わってくるというのもありますね。 ボランタリーからビジネスへの切り替えとか。 地域IX、地域DC、情報ハイウェイ、これらは箱でしかないものです。そして、箱があるから、人があつまる。 箱を運用、活用する人を育てていかなければならないですね。 そして、箱がないと、それを使う人、使うモチベーションがうまれない。

熊本: 使い方を検討、共有する発表会もみてみたいですね!是非、次回函館で!

三谷: 話は尽きませんが、そろそろこの辺で。あとは、鹿児島で話しましょう。 いろんな土地の方々と、コミュニティベースでの議論ができることを楽しみにしています!