上段左から、高橋さん(プログラム委員)、前野さん(ビッグローブ株式会社)、大田原さん(ビッグローブ株式会社)
下段左から、押川さんと村山さん(朝日ネット)、川島さん(NECプラットフォームズ株式会社)
※会期当日の朝日ネットさんの登壇者は、関本さんとなります。
応募したきっかけ
近年、PPPoEの輻輳問題などの解決のため、IPv4 over IPv6技術を利用したIPv4網からIPv6網へのマイグレーションが進んでいます。
BIGLOBEではこれまでもIPv4 over IPv6技術を利用したサービスを個人向けに提供していましたが、2023/10月にマンション事業者向けにもサービスを開始しました。 IPv4 over IPv6通信をするには、ルータ側へ通信に必要な設定情報を展開 (プロビジョニング) する仕組みが必要となるのですが、新サービスでは「国内標準プロビジョニング方式」というものを採用しました。 新サービスの開発を通じて、「国内標準プロビジョニング方式」を使うことでISP事業者がIPv4 over IPv6事業を始めやすくなるようなメリットを感じたので、それを共有するとともに広く普及していきたいと応募しました。
また朝日ネットでは2019年2月に提供開始したマンションISP事業者向けのIPv6接続サービスにおいて、ネットワークの接続設定を自動化するプロビジョニングシステムを稼働させました。この経験を元にして、より広くプロビジョニングシステムの価値を高めるために「国内標準プロビジョニング方式」の取り組みに参加し、多くのルータメーカ様と連携させていただいています。今後、さらに多くのルータメーカ様やISP事業者様と連携して、より良い接続サービスを作っていきたいと考え応募しました。
アピールポイント、議論したいこと
国内標準プロビジョニング方式の採用によって、ISP/ルータメーカ/お客様から見て様々なメリットがあります。 本プログラムでは同方式のメリットやISPの導入事例などを紹介して、少しでも国内標準プロビジョニング方式の良さを感じてもらえればと思います。その他にも、そもそも国内標準プロビジョニング方式がなぜ制定されたのかといった経緯や登壇者3者の違う立場からの考えをお話します。
議論では、IPv4 over IPv6サービスを作るにあたっての各社の障壁や、その問題が国内標準プロビジョニング方式導入によって解決できるのか、発表を聞いてみて自社もやろうと思ったなど、同方式の普及に繋がるようなお話ができると嬉しいです。
参加者への期待
BIGLOBE・朝日ネットとしては、国内標準プロビジョニング方式が広く普及していけば良いなと思っています。
そのためには、良いこと悪いこと含めて話していかないといけないと思うので、皆様のざっくばらんなご意見やアイデアをいただけると助かります。
この発表が国内標準プロビジョニング方式を採用したいと思うISPやルータメーカが増えるきっかけになれば嬉しいです。