JANOG51プログラム委員長の 加藤 です。
JANOG51 のプログラムの募集を開始させて頂きました!

今回の JANOG51 のテーマは “動き出す、一歩” ということで、
これまで JANOG での登壇を行ったことがない方にも、是非登壇を行って頂きたいと思っています。
そのため、このニュースレターではプログラム応募時の注意点や採用後の流れなどを、簡単にご紹介したいと思います。

プログラム採用

今まで、登壇したいと思って応募したことはあるけど残念ながら落選だった、という方もいるかと思います。
そこで、まずはプログラムの採用について紹介します。
応募多数の場合、プログラム委員全員で以下のように選考が行われます。

1. 事前採点
2. 事前採点の結果を元にプログラム案作成
3. プログラム案のプレゼン
4. プログラム案への投票

最終的に 4 の投票の結果、最も票を獲得したプログラム案のものが採用されます。
そのため、まずは事前採点で高評価を受けることがプログラム採用への第一歩となります。
そこで、次に事前採点の内容やコツについて紹介します。

事前採点では「有益性、明確さ、新発見」の3つの観点をそれぞれ5点満点で採点します。
それぞれの項目は、主に以下のような観点で評価されます。
 

1. 有益性:技術/運用の観点で日本のネットワークオペレータにとって有益か?

→ JANOGのみんなで議論をする価値ある発表であるか?
→ 面白さ、実用性、重要性

2. 明確さ:議論のポイントが明確であるか?

→ 議論を意識した発表であるか?
→ どんな議論が展開されるかイメージできるか?

3. 新発見(旬度):発表/議論を通して新しい発見を得ることが期待できるか?

→ 新しい知見や技術を得られそうか?
→ 扱うトピックの新しさだけでなく、熟した技術であっても新たな発見が得られるかもしれない。
→ 最近の出来事などで、興味を持つ人が増えている話題であるか?

 

これらの内容を考慮して発表概要を書いて頂けると、採用される可能性が高くなるのではないかなと思います。
ここで簡単な例です。

発表タイトル:
実網にX を導入してみた
発表概要:
現在稼働中のネットワークにX 技術を適用してみた結果を共有し、皆様と議論したいと思います。

どう思いますか?
内容が想像しづらいため、あまり採点結果はよく無さそうかなと思いませんか?
それでは次の例です。

発表タイトル:
X の適用とユーザートラフィックへの影響から見えてきた課題
発表概要:
現在X 技術の適用は未だ実験的な扱いとなっています。
私たちの検証環境でX 技術を評価した結果を踏まえて商用環境に一部適用してみたところ、いくつかの運用上の課題が見えてきました。
今後X 技術を展開していくにあたって、考慮すべき点や相互接続性など、適用した結果と課題についてみなさんと議論したいと考えています。

今度は3つの観点がしっかり書かれているため、採点結果もよくなりそうだと思いませんか?
このように同じ内容でも発表概要の書き方によって採用されやすさが変わりますので、採点ポイントについて意識して頂ければと思います。

※JANOG51では、プログラム委員内で理由が妥当であると認められれば、点数に依らずプログラムを採択する場合があります。
そのため、一部プログラムでは、事前採点結果が採用結果に反映されない可能性があります。

採用後の流れ

最後に採用後の流れについて簡単に紹介したいと思います。

採用されると、担当のプログラム委員が1〜2名つきます。
担当プログラム委員とは採用連絡後、概ね1ヶ月以内に1度打ち合わせを実施して頂きます。
その後は発表の2週間ほど前に資料を提出して頂き、当日の発表になります。
初回の打ち合わせ後の流れはそれぞれのプログラム次第ですが、希望によっては2度、3度打ち合わせを行うことも可能です。

プログラム委員の役割は、前述の採用だけでなく、担当したプログラムをより良い発表にすることも重要な役割です。
資料についてアドバイスが欲しい、発表練習を外部目線で見て意見が欲しいなど、気軽に担当のプログラム委員に相談下さい。
発表をより良いものにするため、プログラム委員一丸となってサポートいたします!

簡単ですが、プログラム応募のポイントや採用後の流れを紹介させて頂きました。
これまでJANOGで登壇したことのない方がプログラム応募して頂く一助になれば幸いです。

プログラム応募

JANOG51 では 2022 年 10 月 17 日 (月) までプログラム募集を行っています。

プログラム応募についてはこちらの内容をご確認の上、ご応募をお願いします。
https://www.janog.gr.jp/meeting/janog51/program-app/

みなさまのプログラム応募をお待ちしております!