JANOG51 実行委員の いちの です。
今回、山梨県富士吉田市で行われる JANOG51 実行委員の募集が 9 月 5 日 (月) よりはじまります。

 

このニュースレターでは、
JANOGスタッフに興味がある方・検討している方向けに、スタッフがどんなことをやるのかを簡単にご紹介したいと思います。
わたし自身もスタッフ経験 3回程度ですが、ベテランスタッフに支えてもらいながらやっています。
JANOG は 参加者1000人を超える大きな コミュニティ・ミーティング ですが、
運営を支えるスタッフとして参加することに対して、少しでもハードルを下げられればと思い投稿させてもらいました。

 

そもそも、運営委員・ホスト (事務局)・実行委員 とは?

まず、JANOG には 〇〇委員 という役割がいくつかあります。
聞き慣れない方だと、なにが違うのか?そもそも何の略称なのか?と疑問に思われている方も多いかもしれません。
まずは、それぞれの主な活動について説明したいと思います。

 

JANOG運営委員 (通称 : コミッティ)

JANOG運営委員はJANOG自体を永続的に続けていくための委員になります。
そのため、常設の委員会となっており、過去開催されてきた JANOG ・今後開催予定の JANOG の調整や、
メーリングリスト・Slack・Webサーバ などの運営などを行っています。
JANOG実行委員としては有事の際などにも過去の知見や団体としての指針からアドバイスをもらう事も多いです。
尚、現在の運営委員会メンバーは こちら になります。

JANOG運営委員をより詳しく知るためには以下のドキュメントが参考になるかと思います。
JC6:JANOG運営委員会の活動内容
JC7:JANOG運営委員会・ポジションペーパー

 

ホスト (事務局)

ホスト(主催)は JANOG〇〇(ナンバリング) 毎に決定されます。
主な役割としては会場の提供や開催にかかる各種手配調整と経費の負担となります。
その他に、参加登録システム・協賛社とのやりとり・懇親会の取りまとめなどを行い、 JANOG〇〇事務局 として運営していく形となります。
以前は都度立候補があり次第、運営委員により決定していましたが、
近年は立候補者が多くなってきた事で、かなり先のJANOGのホストを決定していかないといけなくなったため、
ナンバリング毎にホストの立候補を募りその中から決定をするといった方向に変わってきています。

JANOG のホスティングについては下記ドキュメントにまとまっています。
JC3:JANOGミーティングのホスティングのお願い

 

実行委員長 – Steering Co-Chairs (通称 : SC)

実行委員長は、JANOGミーティング全体のまとめ役・主になります。
JANOG〇〇(ナンバリング) 毎にテーマ・方向性を決めて、
各チェア・各委員のみなさんと共に担当の JANOG Meeting を成功に導くために舵取りを任されます。
開催までホストとの各種調整・スタッフミーティングのファシリテーション、開催当日の開会宣言・閉会宣言を努めます。

 

JANOG51で募集する実行委員 (スタッフ)

実行委員は JANOGミーティング開催時に都度、選任される委員会です。
実行委員長をはじめとした大まかなメンバーについては運営委員によって選出され、
その後のチームビルディングについては各委員長が行う事になります。
JANOG〇〇(ナンバリング)の目的は「担当の JANOG を成功に導くこと」です。

開催終了後、アーカイブ配信やアンケート集計が終わる段階で解散となります。そのころには次の JANOG実行委員会 が募集がはじまります。
委員のメンバー構成は、ベテラン:2~3回目:初参加 = 1 : 1 : 1 くらいのバランスになっており、連続して参加する方も多いです。
実際のスタッフ業務内容については次項以降でします。

 

プログラム委員 – Program Committee (通称 : PC)

プログラム委員は JANOG の本会議で行われるプログラムを、どのような日程・順番で行うとよいかを議論し決定をおこなったり、
それぞれのプログラムの登壇者の方と事前ミーティングを行い、より有益な議論に導くためのアドバイスなども行っています。
「今回の JANOG の議論が盛り上げるための準備や登壇者のサポート」のための活動を行います。

忙しい時期は、プログラムを締め切り・それぞれのプログラムの趣旨を理解し、タイムテーブルを組み立てていく 9月末~10月頃 と、
開催直前から開催直後にかけての登壇者の皆さんからの提出資料を掲載するなど作業や、会期中の司会なども行う 1月頃 が忙しくなります。

プログラム委員は発表内容を理解して登壇者のサポートをしていくため、技術知識に全く疎いと厳しいかもしれません。
しかし、すべてにおいて詳しくないとできない役割でもありません。
自分ではわからない部分はプログラムを聞く参加者もわからない内容かもしれません。
そういった気づきをお伝え・確認するのも大切な役割だと考えています。

わたしが JANOG で登壇したときも、担当いただいたプログラム委員・委員長の方に
「このスライドは、このように記載したほうが伝わると思います」
「このスライドのこの部分に誤字があります」
等々のアドバアイスをいただけて、とても助けていただきました。

 

企画編成委員 – Organizing Committee (通称 : Org)

企画編成委員は JANOG 会場設営に関わる全般的なお仕事となり、ホスト(事務局)さんと連携をして
JANOG 参加者の皆さんが「JANOGに満足してもらえるような空間・企画をプロデュース」することがミッションとなります。

忙しい時期は、12月頃から開催当日までの二ヶ月程度が一番忙しくなります。
冬のJANOGは年末年始を挟む関係で前倒しのスケジュールとなり、本来の業務なども忙しいなかで進めていく事もあります。
ただし、本来の業務を最優先にしていただき、思ったような活動が難しい場合はすぐに相談してもらえれば問題ありません。

個人的に企画編成委員の魅力は、様々な経験が出来ることと感じています。
Webサイトの運用・広報活動・グッズ制作・動画配信 & 編集・会場運営・アンケート集計 etc… 多岐に渡ります。
JANOG 1開催ですべてを網羅することは難しいかもしれませんが、
連続してスタッフ応募しても、まったく違う経験が出来るのが企画編成委員の魅力かなと感じています。

 

NETCON委員 – NETCON Committee (通称 : NC)

NETCON 委員は様々なネットワークトラブルを仮想環境上に構築し、参加者のみなさんに解いてもらうことで
最終的にだれが一番トラブルシュートができるかを競うイベントです。
NETCON委員の目的は「問題作成・環境構築をして、NETCONを成功へ導く」ことになります

NETCON委員の大きな役割として
・出題する問題の作成
・当日参加者が触ることができる環境の用意
・スコアサーバの構築
といった事が挙げられます。
それぞれ、一定以上の技術スキルを求められるのがNETCON委員となりますが、
問題作成・環境構築以外にも広報なども必要になってくる場面もありますので、NETCONに興味のある方は応募要項を確認してみてください!

 

やらないこと

基本的に、実行委員会ではお金の管理をおこなう事がありません。
費用がかかる事があればホストに相談して用意していただくといった形をとっています。
協賛についてもホスト・事務局で対応をおこなっていただくため、スポンサー営業などは実行委員の役割には含まれていません。

また、作業を強要をするような事はありません。
責任感を持っていただきつつも、本業等の都合で対応出来ない自体になった場合には各委員長に相談ください。
その際、助け舟を出してもらえれば必ず拾ってくれます。
本業を優先しつつ、活動を行うことがスタッフ成功の秘訣だと思っています。

 

JANOGスタッフをするメリット

JANOG の開催自体は 3日間しかありません。そのため、たくさんの人と親しくなるには限度があります。
JANOGスタッフとしてコミュニティに関わることで、様々な会社で仕事をしている老若男女の方々と約半年、
ミーティング成功というキーワードのもと、一緒に活動します。
その濃い時間はきっと今後、業界で生きていく際に役に立つことがあると思います。

ネットワークエンジニア系Youtuberの「show int」さんでもスタッフをすることによるメリットについての動画がありますのでこちらもどうぞ。

わたしは職種的に ネットワークエンジニア(配信インフラ系なので)とは言えないタイプです。
そのため、JANOG参加には積極的ではありませんでしたし、一般参加してもプログラムを聞いて・挨拶まわりして終わりでした。
しかし、スタッフ参加するようになってからは、様々な方と関わるようになり、
登壇へのハードルも下がり、JANOG会場をフラフラしていても声をかけてもらえるようになったかな。と感じてきています。
もっと若いうちからやっておけばよかったと少し後悔してます(笑)。

JANOG51 のテーマは “動き出す、一歩” です。
このニュースレターが、すこしでも初スタッフのきっかけ “一歩目” になってくれれば幸いです。
みなさまのご応募、お待ちしております!

JANOG51 実行委員