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JANOG51でも NETCON を開催します!
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さて今回は、JANOG50のNETCONで見事チャンピオンに輝いた
NTTコムエンジニアリング 高橋さん に「NETCONの傾向と対策について」お話を伺いました!

 

NETCON前回チャンピオンによる傾向と対策

NTTコムエンジニアリング株式会社 高橋和也と申します。

普段はISPのコールセンターの片隅でひっそりと勤務しておりますが、
今回NETCON委員としてJANOG 51に参加させていただくこととなりました。

僭越ながら、NETCONの傾向と対策についてお話させていただきたいと思います。

JANOG51 NETCONスタッフ兼前回チャンピオン 高橋和也さん

 

出題傾向と事前対策について

現時点では出題される技術について公表されておりませんが、
事前に実機やシミュレータを使って以下のような準備をしておくと、本番で高得点が取りやすいのではないかと思います。

● Layer 2 技術
 VLANの作成や伝搬、STPのブロッキングポートのコントロールなどを検証する
 LAGやDHCPなど普段身近にある技術も、あえてVACLでいろいろフィルタして挙動を見てみる

● ルーティングプロトコル
 OSPFやIS-ISを用いて、ネイバー形成やDR選出基準を試しておく
 BGPは基本的なネイバーの形成方法やattributeによる経路の調整を試しておく
 IGP/BGPとも再配送やルートフィルタリングの手法をあらかじめ確認しておく

● VPN
 MPLSやIPsec、EVPN-VXLAN等でまずは正常に通信できる環境を構築してから、
 わざとパラメータやトポロジを変更してみて、show コマンドや debug ログの見え方を確認する

● 現地問題
 現地問題は、実際に現地に足を運んだ参加者のみの特権です。
 実機を使った配線や計測などに自信がある方は、是非チャレンジしてみて下さい!
 私も普段まったく実機や配線に触れることはありませんが、
 JANOG 50ではNETCONスタッフの方に手取り足取り教えて貰って、なんとか解くことが出来ました。
 JANOG 50の現地問題の解説記事を見ていただくと、出題のイメージが沸きやすいと思います。

その他
 これまで出題されていない技術や機器、NOSについて出題されるかもしれませんので、
 JANOGのアーカイブを遡って、公開資料などに目を通しておくと良いと思います。

 

当日の問題解答について

当日、問題は順番に解く必要はありませんので、
まずは全部の問題に一通り目を通しておいて、自分に解けそうな問題から解いていった方が効率が良いと思います。

問題自体の得点と自身にとっての難易度は、必ずしも比例しないと思います。

私の場合は、問題に詰まったら決して粘らずに、一旦他の問題に移るようにしています。
ただし再びその問題に戻った時に時間をロスしないためにも、
どこまで出来たのか、何が出来なかったのかをメモに残しておくようにしています。

調べていた記事のURLや検索ワードを残すだけでも全然違います。

不思議なもので、全く関係の無い別の問題を解いた後で解けなかった問題に戻ってみると、
あっさりと解決方法が思いついたりするものです。

別の問題で得点出来たことによって心に余裕が生まれるからかも知れません。

 

過去のNETCON問題と解説について

過去のNETCONの問題と解説の多くは以下に公開されていますので、是非検証してみて下さい。

https://zenn.dev/katshima

そんな私も、前回のNETCONで惨敗したLevel 5の問題解説を読みながら、EVPN-VXLANを検証しています。
開催期間中に解けなかった問題と、後日あらためてじっくり向き合えることも、NETCONの一つの醍醐味だと思います。
JANOG 51でも1人でも多くの方にトラブルシュートを楽しんでいただきたいです。