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概要
政府のデジタル田園都市国家構想に基づき、データセンターの地方への分散が図られている。加えて、トラフィックの分散とコンテンツの効率的な配信のために、地域IX・CDNの実証実験が複数の地域で行われている。
誰も置き去りにしないためにFTTH/5Gによるアクセスを100%にする目標が掲げられその実現に向けて種々の施策が実行されているが、その有効性を高めるためにはアクセス先であるコンテンツの東京・大阪の2極化からさらなる分散化を図る必要がある。さらに地域分散の目的の一つとして、地域IXを地域活性化の切り札とし、地域の雇用を創生することや大手事業者の誘致に結び付けたいとの意図もあるように見える。
一方で、これまでのJANOGにおける地域IXのセッションでも議論してきたように、単に箱物として地域IXを構築しても必ずしもうまくいくとは限らず、加えてその継続発展のためには様々なリソースが必要であることも分かっている。また日本国内に分散するにあたっての粒度についても十分な議論が行われているとは言えない。その上、地域で盛んになってきているeSportといったコンテンツ側のアクティビティとの連携が取られているようにも見えない。
本発表では、デジタル田園都市構想における地域分散の概要と、これまで行われてきた実証実験について紹介し、地域分散を達成するためには何が必要か、それが本当に切り札足り得るのかを議論する。さらに、技術者・運用者の立場から、どのような環境であれば地域で働くことを考えられるのかについて会場を交えて意見交換を行う。
場所
ふじさんホール
日時
Day1 2023年1月25日(水) 16:45~17:30(45分)
発表者
公開資料
公開資料_石田さん
公開資料_日里さん
公開資料_西田さん
公開資料_金子さん