【プログラム紹介】モバイルコアネットワークへのハードウェアアクセラレータ導入に向けた取り組み

Day2 (2024年1月18日(木) 10:15~10:45(30分)) で開催される「モバイルコアネットワークへのハードウェアアクセラレータ導入に向けた取り組み」の発表者、日本電信電話株式会社の宮本さん・株式会社NTTドコモ金堀さんより、本プログラムの思いについて、インタビューしました。

左上から
井上さん(PC chair), 柚山さん(担当PC), 宮本さん(登壇者), 土屋さん(PC chair), 金堀さん(登壇者), 有薗(執筆者)

プログラムに対するモチベーション

ー 応募したきっかけについて教えてください。

昨今、サーバサイドアクセラレーションが注目されており、FPGAをはじめとしたプログラマブルなハードウェアがデータセンタなどにも適用されようとしています。こうしたハードウェアアクセラレータによる性能向上の効果はこれまでも明らかになっていますが、こうした最新のデバイスを商用網に導入するにあたって、運用面など多くの壁が立ちはだかってきました。こうした課題を参加者と共有・議論し、プログラマブルなアクセラレータの導入をネットワーク業界全体で加速していきたいという気持ちで応募いたしました。

ー プログラムに対するモチベーションはなんですか?

宮本さん:研究開発の一環としてFPGAオフローディングに取り組んでいます。その中でFPGAの実装や運用についてさまざまな課題・壁が見えてきました。本プログラムを通して、みなさんと議論を交わすことで、こうした壁を打破するヒントを得たいと思っています。

金堀さん:今回の PoC を通じて得られた知見を共有しつつ、FPGA、モバイルオペレーターなどの様々な角度を持ったディスカッションができることを期待しています。

アピールポイント、議論したいこと

ー 本プログラムで、アピールしたいこと・議論したいことを教えてください。

これまで、5GC/LTEを収容するRANネットワークと仮想化基盤上のテナントを柔軟に接続する手段として、CPU上で動作するコントローラとソフトウェアルータを用いてきましたが、性能や消費電力に課題がありました。これらの課題を解決するために、FPGAを用いたオフローディングに挑戦しており、商用のモバイルコアへの導入に向けて検討を進めています。実際に試作機を用いたPoCを行ったり、その他保守運用における課題などを整理する中で、導入の課題が明らかになってきました。他社のニュースなどでFPGAを商用に積極的に導入している事例も拝見するため、こういった運用課題の打破や工夫の余地などを議論したいと考えております。

JANOG53の参加者への期待

さまざまな事業者の方やエンジニアの方とざっくばらんに幅広い議論をすることを楽しみにしております。

最後に

ー JANOG53へ参加される皆さんに向けて、一言お願いします!

宮本さん:まずはみなさんに興味を持って頂き、ディスカッションをしていけたらと思います。

金堀さん:初めてのJANOG発表、緊張しておりますが、盛り上げられるようがんばりたいと思います。

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