プログラム紹介「はじめてのSRv6」

Day2(2024年1月18日)15:00〜15:45に開催される「はじめてのSRv6」について発表者である秋山剛志さん(京都工芸繊維大学)に本プログラムについてお話をお伺いしました。

上段左から秋山さん、相原(企画編成委員)
下段、鈴木(担当プログラム委員)

自己紹介

秋山さん:京都工芸繊維大学の秋山です。普段の仕事は学内ネットワークやサーバの維持管理や導入支援を行っております。

応募したきっかけ

秋山さん:SRv6と聞くとすごく難しい印象がありますが、実際にconfigしてみるとそこまで難しくはありませんでした。中小規模のネットワークではあまり使わていない技術なので、動的経路制御をほとんどやったことがない者(本学のネットワークはほぼStaticルーティング+少々のOSPF)がSRv6を一から学び検証作業を行った結果から、見えてきたことを共有しSRv6を普及させたいと思い応募しました。

アピールポイント、議論したいことについて

秋山さん:ネットワークの新しい技術であるSRv6は、一部の大規模ネットワークのバックボーンに使われています。SRv6超初心者が、ルータなどのNW機器を選定から設定まで行った検証作業について紹介しつつ、SRv6が中小規模のネットワークでも活用できるのか、SRv6の今後どのように使われていくのかについて考えていきたい思います。検証を行う上で、メーカーによって対応していない機能があり苦労しましたので、そのあたりの苦労話もぜひ聞いてください。

相原:検証の中で従来の技術と比較した観点から感じたメリットについて教えていただけますでしょうか?
秋山さん:現在本学が使っているNWの技術(Static・OSPF・IPSEC VPN)に比べると冗長性が高くなっていると感じていてそこはすごく良いと思っています。将来的には学生向けや教員向けといった目的の異なる用途に応じて通信経路の指定などといった運用もできるのではないかと考えています。

相原:検証していく中で苦労話があるということでしたが、そこについて詳しくお聞きしてもよいですか?
秋山さん:今回、異なるメーカーの機器で検証を行いました。メーカーによって対応していない機能があり苦労しましたので、そこについては当日の発表でお伝えしたいと思います。

相原:SRv6を検討している方に向けて何か一言お願いできますでしょうか?
秋山さん:SRv6友達を増やしたいです!コミュニティを盛り上げたいという意味もありますが、SRv6が扱える人が増えないと、作業費用が安くならないので、扱える技術者を増やして作業費用を下げるのが最終目標です。

JANOG53の参加者への期待

秋山さん:SRv6がどんなものか、言葉を聞いたことはある・どんなものか意味は知っている、そういう人は多いと思いますが、実際に設定して動かしてみた人は少ないと思います。発表を聞いて、少しでも関心を持ってもらえればうれしいですし、どんな些細なことでもいいので気になることがあれば気軽に聞いてもらえばいいかと思います。

最後に

秋山さん:応募のきっかけでも書いたように、動的経路制御はド素人の私でも少し勉強すればSRv6環境を構築することができました。この機会にお友達を増やしたいと思いますので、よろしくお願いいたします(笑)

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