概要
近年、IPv4 over IPv6技術を利用したIPv6への移行が進んでいます。ISPが提供するIPv4 over IPv6サービスでは、MAP-E, DS-Lite, IPIPなど様々な技術方式が採用されています。これらの技術を利用してIPv4 over IPv6通信をするには、ルータ側で通信に必要な設定情報を取得する仕組み(以下、プロビジョニング方式という)が必要です。
現状のプロビジョニング方式は各社独自で設計・実装されており、ISP独自の実装に合わせてルータ側の実装変更も必要なことから、ISPとルータメーカ双方で対応工数が増加しています。このような問題を解決するための仕様として、「国内標準プロビジョニング方式」がIPv6普及・高度化推進協議会によって2020年に策定されました。同方式はここ数年で採用事例が出てきています。BIGLOBEでは、同方式の実運用上の課題を解決し、2023年10月より一部のIPv4 over IPv6サービスに適用しました。
本発表では、国内標準プロビジョニング方式の導入に向けた取り組みやノウハウを共有します。ビッグローブの事例共有により、同方式の導入ハードルが下がり、IPv6移行の推進に貢献できると考えています。当日は国内標準プロビジョニング方式をどうすればより普及できるかを皆様と議論したいと思います。
場所
QTnet room(306)
日時
Day3 2024年1月19日(金) 14:45~15:30(45分)
発表者
前野 洋史
ビッグローブ株式会社
大田原 和輝
ビッグローブ株式会社
川島 正伸
NECプラットフォームズ株式会社
関本 義久
株式会社朝日ネット
公開資料
- [全体紹介] これからのIPv4 over IPv6の話をしよう (前野)
- 国内向け標準プロビジョニング方式の標準化 (川島)
- AsahiNet の IPv6 対応 (関本)
- BIGLOBE の国内標準プロビジョニングの導入 (大田原)
Slack チャンネル
本会議中はもちろん、本会議開始前から終了後の議論の場としてご利用ください。
#janog53-これからのipv4-over-ipv6の話をしよう
アーカイブ配信
アーカイブ配信は2024年2月29日(木) 13:00をもって公開終了しました。