機器監視のためのZabbixを、DB含めてL3冗長化した話

概要

弊社ではネットワーク機器をはじめとした機器監視のために、オープンソースのZabbixを使ってオンプレミスで構築をしている。

今までのZabbixはpacemakerを用いて同一拠点内で冗長化をしていた。

弊社は複数のデータセンターを跨いで動画配信・CDNを提供しており、サービス側はデータセンター単位で冗長化を行っているため、Zabbixもアップデートに合わせて単一拠点内の冗長構成から拠点をまたいだL3の冗長構成となるように設計の変更を試みた。

L3の冗長構成にあたっては、Zabbix6.0で追加されたHAの機能及びpostgresqlとpgpool-IIを活用したが、そこまでに紆余曲折あったので、その内容をお話したい。

Zabbixサーバの標準機能を用いて冗長するにはいくつか方法があったが、どれもそのまま使うには適していなかった。その中でZabbix6.0で追加されたHAの機能に加えて、postgresqlとpgpool-IIをうまく活用できないかと考えた。

zabbixのHA機能では共通のDBを参照する必要があるが、L3でDBを分散させるとpacemakerのようにL2のVIPを持たせられない。そこで同じDBを参照させるために127.0.0.1とDBのプロキシを併用し、「実体は違うけど同じIPアドレス、最終的な通信先は同じになる構成とし、これを解決した。さらにpgpool-IIの機能によりpostgresqlの自動フェイルオーバーも実現できた。

場所

IIJホール (天平ホール)

日時

Day2 2024年7月4日(木) 15:30~16:30(1時間)

発表者

小山 拓海
株式会社Jストリーム
今井 宏謙
株式会社Jストリーム

公開資料

機器監視のためのZabbixを、DB含めてL3冗長化した話(小山)
機器監視のためのZabbixを、DB含めてL3冗長化した話(小山)

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