仮想化基盤収容NWの4年がかりの大規模更改

概要

携帯電話でインターネット通信や音声通信を利用するためには、無線・コアネットワークを経由する必要があります。
その中でコアネットワークを構成する装置は専用HW上で動作していましたが、ドコモでは仮想化技術を導入することで汎用HWの利用を実現し、現在では80%の装置が仮想化されています。

ドコモでは仮想化された装置を収容するNW機器群を「仮想化基盤収容NW」と呼称し、L2機能を担うLeaf-Spineネットワークおよびこれを制御するコントローラからなるSDN装置群と、L3SWで構成しています。
SDN装置群については2015年から導入している第一世代と、2019年から導入している第二世代の二種類のハードウェアを運用中ですが、
現在は2022年から2025年までの4年がかりで、第一世代から第二世代へ、サービス継続状態でのハードウェア更改に取り組んでいるところです。

なぜ単なるハードウェア更改に4年もかかるのか?それには下記のような課題がありました。

  • サービス継続状態での更改が必要なため、手順が複雑化
  • 複雑化した手順を安全・確実に実行するため基盤1ロットの更改に2か月程の期間が必要
  • 設定・確認手順のツール化など効率化に取り組んでいるが、大幅な短縮につながらない
  • 瞬断許容時間の要件を満たすための性能と、手順効率化とのせめぎあい
  • 同時に更改作業が可能なロット数に対する稼働的な制約
  • 他の作業との競合回避等のための作業禁止期間の存在

これらの課題に対するドコモの取り組みを共有した上で、様々な立場の皆さまと議論したいと考えております。

  • 設備更改にどのくらい時間・期間をかけていますか?
  • Blue-Greenでの更改が許されない場合、どうしてますか?
  • 更改や作業のツール化にあたって何かコツや工夫していることは?

場所

三菱重工業ルーム (会議室 203+204)

日時

Day2 2024年7月4日(木) 11:30~12:15(45分)

発表者

小野 健一
株式会社NTTドコモ
西川 哲平
株式会社NTTドコモ
渋谷 彰寿
株式会社NTTドコモ

発表資料

仮想化基盤収容NW 設備の4年がかりの大規模更改(小野/西川/渋谷)

公開資料

プログラム紹介

Slackチャンネル

#janog54-nfvirenew-仮想化基盤収容nwの4年がかりの大規模更改

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