プログラムインタビュー「OCNバックボーンの最新動向」

JANOG55企画編成委員の岩片です。

Day2 [2025年1月23日(木)] 11:15〜12:15に第3展示場Aで行われるプログラム「OCNバックボーンの最新動向」の発表者である、中森さん、水口さん(どちらもNTTコミュニケーションズ株式会社)に、本プログラムについてお話を伺いました。

左上から、中野(プログラム委員)、中森さん、水口さん、岩片(企画編成委員)

応募のきっかけは?

OCNではJANOG43でネットワークアーキテクチャの発表を行いましたが、それから年月が経ち、新HW導入等も行い、OCN運用にてさまざまな課題が出てきています。
近年のOCNでの取り組みの発表を通じて、ネットワーク運用に関する議論をしたく今回応募させていただきました。

OCNは国内最大規模のISP網といえるかと思いますが、そこならではの悩みなどはありますか?

規模が大きいため、何をやるにしても時間がかかるのが悩みです。例えば、機器更改やOSのバージョンアップのために許可を貰って進めるものの、エッジに入れるとしたら2年かかってしまいます。
同じ機能を持つ筐体でも台数が多いので、どうしても時間がかかります。

また、数ヶ月たったらバグが出てバージョンアップ計画がストップとなって、線表が引き直しになりまた時間がかかる…といったこともありました。

災害対策の上でのネットワーク設計について

OCNでは、L1層まで考慮した災害対策を行っています。
以前からノードの配置やロケーションを考慮した設計をしていますが、近年、台風などの自然災害でケーブルが切断されることが多くなってきており、新しい冗長設計を取り入れ始めています。
また筐体1台あたりのポート数が多くなってきており、それを踏まえた冗長設計も重要になっています。
例えば、2つの冗長回線を同じラインカードに収容していた場合、その先のファイバが冗長であったとしても、ラインカードが故障すると全体がダウンするリスクがあるため、そこを考慮した収容設計を行うようにしています。

アピールポイントを教えてください

水口さん:いろんな方に聞いていただきたいです。苦労ごとなどをシェアできる場にしたいと思っています。

中森さん:OCNならではの苦労などもあると思いますが、大きいところから小さいところまで、おのおの運用している上での苦労点などをシェアできたらと思います。

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