Ultra Ethernet とは何か?「新しいイーサネット」への期待と課題を語ろう。

概要

UEC(Ultra Ethernet Consortium)は、高性能AIおよびHPCネットワーキングのためにイーサネットを最適化する新しいアーキテクチャや技術スタックの業界標準を議論・開発する団体です。
2023年7月にLinux Foundationによりアナウンス[1]されて以来、会員企業が増え続け、2024年8月にはNVIDIAも参加するなど、現在では主要なネットワーク技術ベンダの多くが会員となっています。反面、議論内容や策定中の技術仕様は会員のみがアクセス可能となっており、「自社のユースケースで利用可能なのか?」「自社(自分)でも取り組むべき技術なのか?」会員企業以外にはわかりにくい状況です。
また、トランスポートプロトコル、In Network Collectives(Computing)、Linkレイヤの拡張など、レイヤ横断でネットワーク技術の開発が進められているため、その全体を理解し実際に動かすためには、複数の企業が協力しながら調査や検証を進めることが必要となります。
本セッションでは、まずPFCやECN等、既存のロスレスイーサネット技術やそれを利用したRoCEv2が持つ課題を整理し、それら課題を解決するためにUECで仕様検討が続けられている技術を、トランスポート層、ネットワーク層、オフロード技術、など、いくつかの視点から公開情報を元に解説します。
その後、これら新しい技術を活用可能なユースケースや、利用時に想定される課題、UECで議論されている以外に必要な機能、などを議論することで、JANOG参加者の皆さんが持つ将来のイーサーネット技術に対する課題や期待を整理し、協力して調査や検証を進めるきっかけを作ることを目指します。
[1] https://www.linuxfoundation.org/press/announcing-ultra-ethernet-consortium-uec

場所

第1展示場A

日時

Day1 2025年1月22日(水) 15:45~16:30(45分)

発表者

海老澤 健太郎
Kentaro Ebisawa
Arrcus, Inc.
上野 裕一郎
Yuichiro Ueno
Preferred Networks, Inc.

公開資料

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アーカイブ配信

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