JANOG54企画編成委員の近藤です。
Day1(2024年7月3日)17:00~18:00に開催される「IPアドレスの管理・分配の世界を覗いてみよう !! ~ インターネットを維持するために、とっても大切なこと ~」の発表者の中川 あきらさん(JPOPF運営チーム/株式会社JPIX)、谷崎 文義さん(JPOPF運営チーム/西日本電信電話株式会社/NTTスマートコネクト株式会社)に、本プログラムについてお話を伺いました。

左上から中川さん、谷崎さん、中央下齋藤さん(プログラム委員)
応募したきっかけ
今回お話しするインターネットの番号資源(IPアドレス・AS番号)の管理・分配は、ドメイン名(例:janog.gr.jp)やプロトコルパラメータ(例:DNSの53番)の管理と同様に極めて重要です。これらを適切に管理できなくなり、重複して分配されるようになることは、インターネットの終焉を意味し、それによってインターネット上で成り立っている社会や経済が停止することを示唆します。日本には Japan Open Policy Forum (JPOPF)というコミュニティがあり、そこでJPNICのポリシー(管理や分配のルール)やWHOIS(管理システム)に登録されている管理情報の正確性向上策などについて議論し、コンセンサスを形成することにより、日々インターネットの改善を行っています。本来、多くのインターネット関係者にJPOPFに関わっていただきたいのですが、現実には参加者が一部の方々に限られつつあります。そこで、幅広い分野の方々が集まるJANOGにおいて、多くの方々にこれらの重要性を知っていただき、関心を持っていただき、JPOPFに参加していただきたいと考え、今回応募しました。
アピールポイント、議論したいこと
『ポリシーって何?』という初心者の皆さん、大歓迎です!
そんな方々に向けて、まずは番号資源の管理・分配の仕組みや分配ルールをできるだけわかりやすく紹介します。
次に、APNICやJPNICでのポリシー界隈の最新動向を登壇者の私見を交えながら紹介します。
最後のディスカッションでは、初歩的な疑問や質問を特に歓迎したいと思っています。
JANOG54の参加者への期待
ポリシー改定の議論は遠い世界で行われているものと思われがちですが、実は身近なところで行われています。また、皆様お一人お一人が自由に参加し、自由に提案できるボトムアップ方式で行われています。本セッションにおいては、皆様にIPアドレスの管理・分配が身近なものであることに気付き、関心を持っていただけるようにお話ししたいと思います。その結果、まずは情報収集がてら「JPOPFのミーティング(JPOPM(*1))に出てみようかな」という気持ちをわずかにでもお持ちいただければと思います。(*1) JPOPM:JPNIC Open Policy Meeting。当日ご説明いたします。
推奨事前知識や参考資料
IPアドレスの管理・分配の世界
また、Japan Open Policy Forum (JPOPF) に様々な資料を掲載していますのでぜひご覧ください。
自由記述
チュートリアルに近いセッションです。
ビギナーの皆様大歓迎です!!