プログラム紹介「Gメールショック!メールインフラを安心・安全に変える(た)、にわとりたまご問題の結論とは。」

JANOG54企画編成委員の鵜野です。

Day3 10:15~11:15に三菱重工業ルーム (会議室 203+204)で開催されるプログラム、
Gメールショック!メールインフラを安心・安全に変える(た)、にわとりたまご問題の結論とは。」について、発表者の北崎 恵凡さん(ソフトバンク株式会社/JPAAWG,左上)、熊沢 明生さん(ソフトバンク株式会社,中央上)、中島 直規さん(KDDI株式会社,左下)、正見 健一朗さん(株式会社NTTドコモ,右上)にお話を伺いました。

応募したきっかけ

送信ドメイン認証技術が標準化されてから10年が経過したものの普及が進んでいない状況でしたが、2023年10月にアナウンスされたGoogleと米国Yahoo!メールで実施する迷惑メール対策強化の実施により、一気に普及が進む結果となりました。
新しい技術の普及促進の事例として紹介し、今後も新たな技術が生まれた際の教訓の一助になればと思い、プログラムに応募しました。

アピールポイント、議論したいこと

Googleと米国Yahoo!メールで実施する迷惑メール対策強化の一部が(4月に送信ドメイン認証の適用が)行われ、大量メール送信事業者に求められる対策の実施(適用)が業界全体で行われました(2024年5月30日現在、一部行われている途中)。いくつかの送信事業者にも話を聞いているので、そのあたりの共有もしたいと考えています。特に、大きな会社はDMARCの対応をしたかと思いますが、他の企業の実情はどうなのかということも議論したいです。

送信ドメイン認証技術は一気に普及・促進しましたが、この先に求められている真の(本質的な)課題の議論・法整備が追いついていない状況です。6月1日に実施される、迷惑メール率による受信規制強化の適用により、メールサービスの存続がどうなるか、注視していただきたいです。

JANOG54の参加者への期待

議論を発散させ、意見を集約し、ガイドラインの改定、法解釈の変更につながるきっかけができればうれしいです。法改正までいかなくとも、サイバーセキュリティに関するガイドラインのアップデートのきっかけになればいいなと考えています。学術系の研究者の方たちも公開の場で意見交換会をしていますが、ネットワークオペレータなどの現場の意見が吸い上げられていないような気もしているので、 現場から発信することで議論を盛り上げていきたいです。

堅苦しい議論ではなく、「困っていることありますか?」という感じで、参加者の方にもたくさん話してもらい、フランクに議論したいです。

\このページをシェアする/