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JANOG








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■ 私にとってJANOGとは 〜橘 ■

one of 運営委員の橘です。

JANOG19の準備が進行中ですが、このミーティングの準備状況をお知らせする
ウェブサイトの中で「私にとってのJANOGとは?」というお題で一文書く事を
実行委員からリクエストをいただきました。私自身がブログを書いた事が無い
ため、読みにくいエントリとなるかもしれませんが、お許しください。

JANOGとの関わりは設立当初から、と言いたいのですが、私自身は活動開始時
点では運営委員ではありませんでした。しかし、設立時期近辺に開催される各
種会合には可能な限り参加していましたし、JANOG1ミーティングの開催時には、
今でいうミーティングの実行委員の一人でした。JANOG1では、自分は開催当日、
本会議に出席できず、懇親会にだけ出席し、司会をやってました。実は、自分
がJANOGでマイクを持つという事は、JANOG1からやっていたのだということに
気づかされました(笑)。

JANOG1ミーティング開催後、運営委員としてお手伝いをすることとなり、現在
まで関わらせていただいています。

と、いうわけで、私の思いの多くの部分は、JANOGの大きな柱の一つであるミー
ティングの開催に集約されるのではないかと考え、続きを書くことにします。

どんなカテゴリの技術、いや技術だけに限らないとも言えますが、同じ事に興
味を持った集団というのは、いつの時代にも存在してきました。

技術、という視点で私が見聞きしてきた範囲を見回してもOS、プログラミング
言語、ワークステーション(今や死語かもしれませんが)の所有者、特定のベン
ダーのルータ、特定のアプリケーション、さらには特定のプロトコルについて
まで、色々な集まりが存在しています。これらは必要に応じてミーティングや
宴会を開催することで交流を深めて、集まる人の技術の向上や問題点の共有に
役立てています。しかし、開催の形態や集まる規模には有料、無料の区別があっ
たり、数人から数百人、数千人の規模まで様々です。

私は、これらのコミュニティで会が盛り上がるかどうかは、集まる人のレベル
の高低や集まる人の年齢層に依存するものではなく、お題となっている事柄へ
の熱さに依存している、、と思っています。熱さが続くお題であれば長続きし
ますし、そうでなければ、そのコミュニティは長続きしません。

JANOGは、インターネットの運用という大きな範囲を取り扱うコミュニティで
あり、特定の技術に特化した集まりではありませんが、時代によって扱う事柄
が変化することで、一定の熱さが継続され、始まった当初から今日まで続いて
きたのではないかと考えています。変化し続ける「熱くなる対象」に興味をも
つメンバーが、興味のあるジャンルを越えてJANOGのコミュニティそのもの、
その一部であるミーティングの開催を継続する為に協力し合っている状況は皆
さんが御存知の通りです。

ミーティングの運営形態は変化を続けており、ホストに準備していただいた場
所を使わせていただく、、というのは同じですが、その開催場所は特定の企業
が保有している会議用(セミナー用)スペースを使わせていただいた時代から、
最近では企業保有とはいえ、外部貸し出し可能とも思える設備を持つ場所であっ
たり、ホテルの宴会場を提供いただくケースも増えています。

一方でミーティングの運営体制も変化しています。スタッフの人数的な規模も
拡大していますし、ミーティングスタッフを公募することだけではなく、最近
はミーティングスタッフをとりまとめるSCの公募も実施しました。

利用する場所や運営の形態は変化していますが、JANOGミーティングの運営の
基本ポリシーは変化していません。それは次の二つです。

-ミーティングそのものは無料で参加できる
-利用する言語は日本語

このポリシーは間違っていないと今も思います。

無料で参加できるミーティング、、というのは継続するのがすごく大変なので
すが、これは支えてくれる人や組織があった上で実現できています。未来永劫
続くかは分かりませんが、少なくとも続けたいというのが運営委員全体の意思
です。

利用する言語を日本語に限定していると言いながらも、過去には日本語を母国
語としない国の方によるプレゼンテーションも幾度か登場しています。ただし、
このような時には、発案したり、話者をご紹介いただいた方(もしくは組織)に
通訳を準備していただいたり、発案者がミーティングの実行委員である時は、
その実行委員が通訳として協力したケースもあります。我々は仕事の中で英語
を利用するケースは多々ありますが、通訳としての専門教育を受けていないに
もかかわらず、協力を申し出てくれた実行委員の能力の高さに驚かされたこと
もありました。

規模が大きくなると、ミーティングの運営そのものの負荷が高くなり、
「ミーティングの中身を充実させる」
「ミーティング運営をきちんとする」
という二つの視点のバランスを取ることが難しくなるケースが起きます。

これらの多くは、参加している人同士が協力を進めるうちに、うまくバランス
がとれてくるものですが、時に運営そのものに注意を払うことが重要となるケー
スもあります。その時は運営に参加しているメンバーのそれぞれの知識や経験
を活かして解決してきました。集まる人の多様さによって助けられているとも
言えます。イベント運営が本職であるJANOGのメンバーというのはほとんどい
ないであろうと想像していますが(もし、いたらごめんなさい)、それにも関わ
らず、段取りをちゃんとできる人が集まると、イベント運営のプロに近い動き
ができるものだと感じました。

私は懇親会でスタッフ紹介をやらせてもらっていますが、ここではミーティン
グを多様な人達により作り上げていただいた事に感謝すること、運営に加わる
事で、充実した時間を過ごせる事をお知らせし、今後も多様な人達が集まるこ
とでJANOGを皆さんと一緒に続けていけるよう、マイクを通してアピールして
いるつもりです。

また、前説と称して、二日目の朝の開始前にお話をさせていただくケースもあ
りますが、これは懇親会の様子や、ミーティングの裏側を少しでもお伝えした
い、、との思いでやっています。

本会議の司会、懇親会の司会、前説、、と色々とマイクを持っているケースが
ありますが「本当は橘が楽しいからやっているだけでは?」とお思いの方もい
るかと思いますが、、、、、正解です(おい)。

私がお役にたてる事が一つでもあるなら、と思うと同時に、お手伝いしている
中で私自身も楽しんでいます。

私にとってのJANOGは、インターネット運用者が世の中での立ち位置を考える
事のできる場所だと思っています。刻々と変化するインターネットの運用に必
要な技術に対して、各個人が可能な範囲で語ることで、時代が求めている運用
者の立ち位置を皆で共有できればと願う場であり、同時にコミュニティ運営の
楽しさを得る場でもあります。

では、皆さん沖縄でお会いしましょう。

- JANOG 運営委員 橘 俊男 -

日時: 2007年01月09日 13:32|

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