TOP   •    開催概要   •    会場案内   •    プログラム   •    ホスト/協賛   •    アンケート   •    スタッフ
 
JANOG








« 私にとってJANOGとは 〜浜田 | メイン | 私にとってJANOGとは 〜向井 »

■ 私にとってのJANOGとは 〜 まえむら ■

JANOG運営委員の前村です。

僕は創設運営委員会メンバーです。現会長の近藤邦昭さんが当時の会社の(机の下においてあった)サーバにメーリングリストを作って誘われた時にはまだ10人とかしかメンバがいなかったはず。その頃(janog.or.jpに移す以前)のメールアーカイブは消えてしまっているので、すごく細かいことは覚えていません。覚えているのは、本当に何でも好き勝手に言うことができたなぁ、という感じでしょうか。

当時の雰囲気は、fmlのログの最初のほうとか、Pre-Pre Meeting, Pre(JANOG0) Meeting の議事録を見ていただけると垣間見ることができます。

2007年で10周年を迎えるJANOG、創設時代からの運営委員として、「JANOGはどうあるべきか」ということは手を変え品を変えいろんな角度から考えてきたように思います。

最初のうちは、お手本としたNANOGと比べることが多かったです。NANOGは今も当時も、本当に活発であらゆる意見が活発にでてきて面白いと思います。JANOGもああいう感じにしたいなぁ、と思っていましたが、文化の違いかなかなか同じようにはなりません。それでもJANOGのほうも、いろいろな方が満遍なくそれぞれの分野で発言なさるようになったと思います。議論の内容や運営方法も優劣ではなく、違った独自の生態系を生み出すに至っていると思います。JANOGは10歳、NANOGは13歳。それぞれの人生を歩んでいるのではないでしょうか。

ミーティングの内容は、初心者向けにセットして技術の浸透みたいなところを狙う場合と、その領域の専門家数人しか分からないようなハイブローなネタを仕込むときと、状況に応じて考えています。

いわば勝手連として立ち上げたJANOGですが、ここ数年は認知度も挙がってきて、日本のインターネットの運用という領域で参照される団体となってきました。個人情報保護法の対策をやったのは、それくらいの人数を集める団体となったという意味で象徴的ですが、「社会的な責任」というキーワードもここ数年頭をよぎります。

僕個人は、自分で勝手に「ミーティングだけがJANOGじゃないぞ」キャンペーンをずっと展開しています(勝手にそういう気持ちだ、ってことです)。ワーキンググループという枠組みを作ってみたり、掲示板やWikiなんかをメンバで共有するとかできないかなぁ、なんて考えていたりします。

今年、国際対応グループを編成して、コンテンツの英語化や英語問い合わせの対応もできるようにしようと画策中です。ネットワークオペレーターズグループはNANOGだけでなくたくさんあります。*NOGという名前を持つものだけでも、SA,NZ, CN, PAC, Euro, Fr, Nord, Swi, Af とあって、日本で話し合われていることに他のNOGが興味を持つということもあると思うのです。日本がどういうことに関心を持っているか、どういうレベルの技術を持ち合わせているのか、そういったことを他の国の方々に知っていただくのは重要だと思います。こちらもがんばって進めなければ。


最近戸惑うのは、どうも皆さんから「偉い人だ」と思われているようだということです。確かにこの業界のキャリアが10年を過ぎて、偉そうな肩書きを持ってしまっているし、あんまり技術的なことをやらなくなってきているというところはありますが、自分自身としては駆け出しの頃から一貫して、みんなの中の役割分担として自分の仕事をやっているという意識が抜けませんし、なんとなく歳の認識も30歳くらいで止まってしまっている感じが。。こっちはちょっとおこがましいですかね。

むしろ、自分はまだまだ若輩だから、といって遠慮なさるのを見ると、ちょっと残念な感じがします。間違いや知らないこと恥ずかしいと思うのはご自身だけで、仮にもしそうだったとしても、積極的に発言して何かを吸収しようとなさっているんだと周りから思われるくらいだと思います。むしろ新鮮な議論を持ち込むかもしれないし、他の方々の発言を喚起するかもしれない。価千金なんです。ミーティングの会場でプレゼンテーションの後でとか、メーリングリストの議論の中でもそうですし、僕自身個人的にももっといろいろな方々とお話をしたいと常々思っています。


「JANOGはどうあるべきか」に関して、2003年に発行したJC7「JANOG運営委員会・ポジションペーパー」の中では、JANOGがコミュニティとしての、情報交換や共同活動といった本質的な意味合いで価値が高まっていることを願って活動している、と書きました。2007年でJANOGは10周年を迎えますが、10年経ったら10年なりの、何か新しい展開が必要なのかもしれません。JANOGがどういうものであったら嬉しいか、それも、基本的にお金を使わずに知識やリソースの持ち寄りで、嬉しさを最大にするにはどうしたらよいか、この辺、メンバの皆さんそれぞれの考えをどんどんいただけたらと思います。

そのために、JANOG19はいい機会です。僕だけでなく、運営委員や実行委員を捕まえて(スタッフシャツを来ていますから分かりますよ)、感想でもいいですし、アイディアでもいいですので、皆さんの感じていることを聞かせていただければ幸いです。

- JANOG運営委員 前村 昌紀 -

日時: 2006年12月25日 12:04|

コメントの受付を停止しております。
質問、疑問に関してはメーリングリストにお願いいたします。